子供の時の遊びに相撲がありました。よく小学校の休み時間や放課後、運動場の砂場で円を書いて、相撲を取りました。また、近所の子供達も集まると相撲を広場で取った事を覚えています。
相撲を取る事は男の子の遊びとして、特別な事でなく、ごく一般的な風景でもあったとも思います。でも、いつの頃からか分かりませんが、放課後においても、相撲を取る子供達の風景は、ほとんど見る事が無くなりました。
日曜日に雨が降っていたのですが、第20回わんぱく相撲富士場所が開催され、小学生1年から6年生まで106人の子供達が参加し、取り組みが行われました。わんぱく相撲は日本の国技である相撲を通じて、礼儀や思いやりの心を養う事を目的としています。それは、勝つ事も大切な事ですが、喧嘩ではなく、決められたルールに従って戦う道徳観や負けた相手に対しても思いやる気持ちを育てる事を重要としています。当り前のような事が、なかなか出来にくい社会になっている中では、青少年の健全事業の一躍を担っています。
富士市の総合運動場には立派な相撲場があり、豆力士達がまわしをつけ、土俵の上に立つと周りからも大きな声援が上がります。
相撲というスポーツは今は、あまりやらなくなっており、人気のあるスポーツではないのかもしれません。実際、私も子供の時スポーツと言う感覚はなく、遊びであり、友達や家族とじゃれ合ったり触れたりする事により親近感を増していたような気もします。また、父と相撲を取ったり、兄がいた為に、よく喧嘩のような相撲もとりました。
わんぱく相撲は確かに素晴らしい大会ではありますが、過去には300人以上の参加者があった大会も3分の一の規模になっている参加者が集まりにくいという状況はやはり、行事が多い事と 何となく、昔のように、どこでも棒や足で円を書いて、相撲を取っていたもとの違い、形造られた大会であるが故に、人数を集めに無理に参加させられてしまったり、身まがえてしまったり、勝ち負けにも拘ってしまう所もあるかもしれないのかもしれません。(そんな事はないよと言われるかもしれませんが・・)
昔は、相撲もそうですが、もっと自由に伸び伸びと遊びながら育っていたような気がしていますが、でも、少子化や核家族化の今はこのような企画が必要なのかもしれません。
そう言えば、わんぱくと言う言葉もあまり最近では聞く事が無くなった言葉でもあります。そう言えばだいぶ前に「わんぱくでもいいたくましく育って欲しい」と云う様なハムのコマーシャルがありました。
子供達も立派な土俵の上で、相撲を取る事はいい思い出にもなると思われますし、見ている方も、行事も審判もいる大会なので、子供達の力の入った勝負は、本格的な相撲同様、楽しめました。 優勝した、4年、5年6年生の子供達は、この後のブロック大会を勝ち抜いて、国技館への全国大会まで行けるよう頑張ってください。