知らない間に

「おい、荻田、自転車で市役所へ来いよ。」
と突然、会派室で、小池議員に言われました。会派全員で市長へ21年度重要施策に対する要望書を提出した後、帰ろうとした矢先に突然言うので、何を思ったのか、随分、訳のわからないことを、言う人だなと思っていると、

「商工会議所の記念式典の抽選会で、お前、自転車が当たったぞ。参加している人から今、メールで市会議員の荻田さんが抽選で名前を呼ばれたと連絡があったぞ。だから、これから、自転車推進の為に、俺と同じように、自転車で市役所へ通って来いよ。」と言う事でした。
 
 そう言えば、要望書の提出が午後3時でしたので、商工会議所の午後1時より始まっていた、40周年記念式典に参加し、市役所へ戻ってきたのですが、受付で抽選会の申込用紙に名前を書いてきた事を思い出しました。豪華賞品があたる抽選会と言う事でしたが、最後まで居る事もできないので、そんな事は忘れていました。また、当たるとも思っていませんでした。
 私の仲間も多く参加しているのにも関わらず、誰も連絡をくれません。記念式典で隣に座っていた仲間に連絡をしても、繋がりません。ほんとかどうか、商工会議所の事務所に連絡すると、商品を預かっているとのことですが、知らない間に名前が呼ばれ、最後まで残っていなかったのに自転車を貰っていいのか、ちょっと気がひけます。でも、引き取りに来てくれと言う事なので、処分に困るでしょうから、取りには行くつもりです。

 商工会議所は昭和43年に旧吉原と旧富士の商工会議所が合併し、富士商工会議所として、スタートをしてから、40年の月日が経ち、その節目として、今までの歩みを振り返ると共に、新たな飛躍をしていく為に記念式典が開催されました。私も、議員になる前より、商工会議所の会員として、お世話になっており、青年部でも活動を進めています。縁ある団体で、功労者としての表彰者は舞台に上がっていましたが、それとは別に名前を呼んで頂けたことは、抽選会であれ、喜ばしい事です。(舞台の上に上がなかったのは残念でしたが・・・)
 よくわかりませんが、なんか良かったなと思いながら、帰ろうとすると、式典に参加していた、議会事務局長にも
「議員、自転車当たってたよ」
と言われましたが、なんて答えたいいのか戸惑ってしまいました。その後、その場に居合わせた仲間からも連絡が入り、代理で出てやったのだから、半分よこせとからかわれました。帰る時に抽選で当たったと言って、喜んで事故にでも当たらないよう気を付けて帰ろうと思いました。
知らない間にいい事が起こっていました。