映画で泣きました。

 映画館以外の場所で、先週の金曜日と日曜日に映画を見ることができました。一つは、法人会が、親子税金教室において、ロゼシアター大ホールにて、話題の「子きつねヘレン」もう一つは、富士聴覚障害者協会・富士手話サークルひまわり友の会がフィランセで主催した「ヘレンケラーを知っていますか」の2本の映画でした。正直、後者の映画に関しては、知識があまりない中で、妻に連れて行かれ見たのですが、感動の余り涙がこぼれてくるのを止められないほどの久しぶりの素晴らしい映画でした。

 どちらの映画も素晴らしい映画だと思いましたが、やはりお勧めは、「ヘレンケラーを知っていますか」につきます。
「現代社会に一石を投じる感動の物語。この映画は生きる勇気と希望を与えてくれる。」
「切なくて、優しくて勇気をくれる感動作!」
と称されるこの映画は、盲聾の老女と生きる意味を失った少年の出会いから始まります。目が見えず、耳が聞こえない、という光なき世界、音なき世界に生きる女性が、誰よりも強い愛の力、生き抜くこと、挫けないこと、希望を持つこと、そして励ますことを日本の「ヘレンケラー」と言われた主人公の人生を描く涙、涙の映画です。
 金子みすずの詩の一節の「みんなちがって、みんないい」をテーマに、教育現場はもとより、障害施設などでも安易に口ずさまれるたびに「みんなちがってみんなよい」の本質とは何か問われてきた中で、日本のヘレンケラーと称された女性がモチーフとなり、様々な問題を「みんなちがってみんないい」を引用し突きつけ、考えさせ、映像を通じて、本当に人間らしく生きるのは、普通に生きるとはどういうことなのか現代社会に問うた作品でもあります。
 主演は、NHKの「おしん」で有名な小林綾子が15歳から78歳までの役を一人で演じていました。おしんの子役のイメージが強かったのですが、本当に立派な女優として、現在、活躍されていることが、映画を見ながら感じました。

 今回の上映は、障害者を支える方々のお力で、障害者の方や障害者を持つ方に映画を見せたいと言う思いで開催されたと思いますが、小学生、中学生、高校生そして、家族で、もっと、多くの人に見てもらいたい気持ちになりました。
 また、今回、映画館でなくても、映画は見ることができると感じました。映画館が富士市から無くなるとと困ると問題になっていましたが、ロゼでもラホールでもフィランセでも、まちづくりセンターでも、映画館がなくても、映画を上映できるまちづくりがあっても良いと感じています。映画が上映できる、なにか、いい手法がないか、考えたいと思っています。