今、全国各地の地方議会でこの条例を作る動きがありますが、富士市においても議会改革特別委員会が設置されており、議員発議による条例制定が研究され始めています。
私も2元代表の一翼を担う立場として、議員提案の条例制定は必要な事であると認識し、それに先駆けて、山口市で勉強させて頂きました。
条例制定が進む背景には、地方分権に拍車が掛かり、地方自治体の権限と責任は拡大し、議会の果たすべき責務は一層重要性が増しています。また多様化する環境変化に対応し、住民自治拡充の為にも市民行政及び議会が一体となって真の地方自治の実現に取り組んでいく必要があると思っています。
山口市議会は、山口県内では初めて、平成21年3月議会で議員提案による「議会基本条例」を全会一致で可決しました。 この議会基本条例というのは、議会や議員の果たすべき役割や機能を明確するという条例ですが条文には、議会と議員活動の基本原則、委員会の活動、議会の機能強化などが謳われています。
山口市では、1年以上かけて30回以上の研究会を重ねて、条例策定に取り組みました。議会においても総論賛成各論反対と言う侃々諤々の議論があり苦労はしたようですが、議長の強い全会一致で可決したいという要望の中では、何か新たな事をするのではなく、今ある姿を条例化していく事としたので結果的には理念条例とはなりました。しかしながら、条例制定を取り組みは、議員にとって作る過程が重要な事であり、それと同時に市民に対しての大きな情報発信につながります。
議員として、議会は市民の信頼を礎にその負託に応える責務があり、市民の意思を代弁する合議制の意思決定機関である事を常に自覚し、行政経営について監視と評価を行う責務を有し、積極的に政策立案及び政策提言を行うと共に条例制定を進める事が必要な事である事をしっかりと認識しなければいけない事でもあります。これは、私が市会議員になってから、「議員とはと?」聞かれた時に必ず答える話でもあります。当たり前の事かもしれませんが、条文化することにより、分権化時代にふさわしい議会が実現されていくと思います。
山口市議会議場は驚くほど明るく、対面式演壇であり、質問時間は1時間で一問一答制が取られています。質問者は、毎回34名の議員から20〜25名が登壇する意識の高さが伺われます。(富士市議会も近年では質問者が多くなっています)また、ケーブルテレビ配信もあり、傍聴席にはモニター画面が設置されており、傍聴者に対しての配慮も施されていました。
富士市議会においても参考としなければならない事でもあります。今後の議会改革委員会でも活かして頂ければと思いました。
ちょうど山口市長選の最中でしたが、山口市の市役所前の道路は、日本の道路100選に選ばれるきれいな道路(パークロード)です。