10月11日富士ニュース掲載記事
太田教育長は、本年度開始した浅間古墳発掘プロジェクトについて、来年以降は前方部や後方部、周溝の範囲を特定することに加え、埋葬施設の構造を調査することで当時の駿河地域における政治的勢力や浅間古墳の歴史的価値の高さと魅力を市民をはじめ全国に広く発信できるよう調査を進めていく考えを示した。
8日の市議会9月定例会で荻田丈仁氏(心政富士)の一般質問「浅間古墳発掘プロジェクトでレガシーの創出。継承について」答弁した。
浅間古墳は市内唯一の国指定史跡であり、東海地方最大規模を誇る前方後方墳で駿河湾からの見え方を強く意識して築造された「海浜型」の前方後方墳として評価されていることから、今年の7月20日の海の日に発掘調査を開始した。発掘調査においては、筑波大学、明治大学、南山大学の学生12人を1か月から2か月程度市の会計年度任期職員として雇用、学生たちは常時公開中の発掘調査現場において随時訪れる見学者に対して丁寧に発掘調査の状況を説明を行い、8月発掘説明会においては、配布資料を作成し当日の解説等を主体的に行うなどその姿勢に対し、見学者や地元地域から非常に高い評価を得ていると言う。来年度以降は、3大学に加え県内で考古学研究室を有する大学などに広く呼びかけ受け入れ先の拡大を図る事で事業を力強く推進していくとともに人材育成に積極的に取組んでいく。
太田教育長は「教育委員会としては、今回の発掘現場を単なる一事業の現場にとどめず、将来の考古学や文化財の保存、活用を担う次世代の人材を発掘現場から育て上げる実践的な人材育成の場とし位置付けている」と説明、その上で「富士の麓で大学の垣根を越えて苦楽を共にし、絆を強めた学生たちが全国で文化財を守る職員や研究者として羽ばたき「学生時代に富士市で育った」という連帯感を誇り、さらにネットワークを持ち続けてい頂くことが、将来的に文化財を守り、継承していく大きな推進力になるものと考えている」と話した。
