富士市の重要課題の一つに新病院建替えがあります。
その課題への取組として富士市議会に新たに6月議会で新病院建設特別委員会が設置されています。
私もその委員会の委員としてお盆を前に、掛川市にある中東遠総合医療センターに視察に行ってきました。中東遠総合医療センターは名前の通り、中東遠医療圏46万人の基幹病院として、平成25年に掛川市立総合病院と袋井市民病院が統合し全国で初めてとなる2つの市民病院の統合病院として開院しました。すでに新病院となり本年度で10年を迎えています。個人的にも病院建設の建設場所選定や経営形態、医師確保、救急医療の状況については確認したいことでありました。場所選定はなかなか決着がつかない中で最終的に正副会長の裁定案で掛川市のゴルフ場跡地に決定、円滑な統合経営を進める為に全部適用の企業団方式を選択、医師については開院時の93名から現在144名51人増、救命救急センターが運営されておりほぼ100%の断らない救急が実践されています。説明では、病院統合の成果として5つ挙げられており、1、医師数の大幅増加!2,医療室が格段に向上!3,断らない救急が充実!4,病院経営力が想定を超えて向上!5,災害医療拠点が確立し防災力が強化!です。ドクターヘリ、ドクターカーも整備され、アクセス的には駅から車で15分程度で循環バスもありますが、1700台置ける大規模駐車場があります。
ただ、宮地院長からは県内の医療の厳しさを感じながら少ない医療資源を維持しながら生き残る上では、一つの病院だけは難しく、民間との連携の強化、医療圏のネットワークを広範囲で繋げ、足りない部分を他でやって頂く取組について最初に説明がありました。
次の10年に向けて医療の充実が図られるようです。
暑い中での視察でありましたが勉強になりました。
今後、本格的に新病院建設特別委員会が開催されていきます。
様々な事例も参考にしながらより命を守るための良い議論がされることに注力したいと思いました。