津市の中心市街地活性化の取組とは?

三重県県庁所在地である津市での中心市街地の活性化の取組を視察してきましたので簡単な報告をします。



今回、実は、富士市が進めている駅前の再開発について類似視察先を検討した中で、本来なら三重県四日市市の中心市街地として駅前再開発の真っ最中であり、視察申し出をしましたが受け入れが出来なかったために、同じ三重県の県庁所在地である津市での駅前開発及び中心市街地活性化の取組について受け入れてくれたので変更した経緯があります。
最初より、担当課から四日市市に比べ、始まったばかりの事業でありこれからの事業であるとの前置きはありました。ただ、地方都市間の競争が激しくなる中で三重県の県庁所在としての「一丁目一番地」を特色ある市街地に再生できるか注目されており、現状の課題や今後の展開も含め富士市の参考になればと視察をしてきました。
現在、津市で取り組んでいる中心市街地の活性化の取組は、空洞化が進む目抜き通りににぎわいを取り戻そうと、商業施設や地元企業の拠点が集まる「大門・丸之内地区」の活性化ビジョンをこのほど策定されたことやイベントや店舗の誘致、住宅開発といった方向性を示されたものの期待していたスピード感や目玉事業に欠けるとの感はぬぐえません。今後、4選を果たした前葉泰幸市長の手腕が問われることであると感じました。
視察した中では民間主体としながらも残念ながらハード的な整備へのスピード感は感じられませんでしたが、津市はお金をかけて中心市街地の活性化はできないと判断しているのかもしれません。先進事例視察と言うより、富士市の方が先に駅前開発や中心市街地への取り組みを進んでいると言えます。ただ、結果はあらわれていません。今後、にぎわいや持続可能なまちづくりへの結果が求められるだけにハード的にお金をかけるだけだ無く富士市ならではビジョンを明確にして特色あるまちづくりでなければいけないと強く感じました。