7月3日に富士市においても大きな水害がありました。
8月27日に議会に対して、須津・浮島地区では江尾江川流域の水害軽減対策をもとめる請願・陳情を提出しています。
9月議会において、請願・陳情については0月1日に建設水道委員会で付託審査されます。
江尾江川流域の水害軽減対策を求める請願書を掲載しますのでご一読ください。
1.請願趣旨
これまで大きな水害に何度も見舞われている富士市東部に位置する一級河川富士川水系沼川河川支流である江尾江川流域について、本年7月3日にも甚大な浸水被害が発生しています。県・市においては水害の検証を行っての、県・市ができる早期の対応はもとより、根本的な水害対策の検討を踏まえるために地域と一体となった継続的・組織的な取組が必要と考えます。
現在進められている江尾江川拡幅事業については、国の財源を確保しての事業計画の前倒しを求めるとともに、洪水時の調整池機能として江尾江川下流部の一部供用や吉原沼津線の交差する狭窄部分の拡幅を求めるものです。
雨におびえ不安を抱える生活が続く中、住民や関係者が安心して生活できるよう、江尾江川及び沼川の抜本的な治水対策推進、支援を富士市に求め、また同様の趣旨をもって国、県に対する意見書を採択し、提出するよう、富士市議会に請願するものです。
2.請願理由
本年7月3日の大雨により、富士市東部、江尾江川流域の江尾・境区において床上浸水21戸、床下浸水59戸という甚大な水害が発生しました。この地域は昭和49年の七夕豪雨以降、度々、豪雨による水害が多く発生していますが、地形的要因として、愛鷹山麓の切り立った山間部に降った雨が短時間で住宅地に到達する点や土地改良区を抱える低地では沼川本川の水位に影響されやすい点で浸水被害が発生しやすい地域であります。特に、愛鷹山麓流域面積3.43平方キロメートルからの、急斜面からの水が出やすく、新東名高速道路工事着工以来、さらに水が出やすくなったと感じている住民が多くいます。
現在、大雨時に流れ込む江尾江川の河川改修が十分とは言えず、平成19年に大きな水害が出た後、14年の間、今回を含め4回の同様の被害が出てしまったことは、被害住民はもとより、地域としても看過することはできません。今までも、水害軽減について県、市と様々な水害対策は取られてきましたが、今回の被害を目の当たりにして大雨が降ると被害が出てしまう状況では、今まで以上の軽減対策は進めなければいけないことと地域として捉えています。今回の浸水被害での検証をしっかりと行い、県、市として早期にできる対応は直ちに行っていただくことはもちろん、江尾江川流域の水害常襲地としてでき得る水害軽減に向けての取組を求めますが、そのためにも、県、市、地域が一体となっての継続的、組織的な対応が必要と考えます。
今まで、雨が降ると地域役員、水防団、私設消防、消防団等多くの人が関与していますが、今後も異常気象での豪雨・台風の増加が想定される中では、被害に見舞われてきた住民や関係者は雨におびえ、不安を抱える生活が続いている状況です。政治の基本が治山治水であるならば、市の最重要課題として雨が降っても安心できる生活に改善するための対応はもちろんですが、江尾江川流域住民の水害軽減に大きく寄与する沼川河川整備計画の主要事業である江尾江川拡幅事業や沼川新放水路事業の事業年度の短縮を含む一部供用開始、沼川の抜本的な治水対策に向け、江尾江川流域である須津・浮島地区としてあらゆる支援を富士市に求め、また、国・県に対応を求めるものです。