全国においてワクチン接種がコロナ収束への切り札として事業が取り組まれていますが、多くの自治体において接種予約で混乱が生じていることが報道されています。富士市においても5月6日より接種事業が75歳以上の一般高齢者(36000人)を対象に始まりましたが、接種開始日より予想通り多くの意見や苦情を耳にしています。
「予約が取れない、電話がつながらない、予約の仕方がわからない、直ぐに予約が取れなくなるのは詐欺だ、代わりに予約を取ってくれないか、ネットやスマホはやめてもらいたい、近くの病院で打てるようにしてもらいたい、説明が不親切である、妻とタクシーを使いたくても予約が一緒にとれないから不便である、障害をもっているからいけない、接種ができるか不安である。家族も予約が取れなくてストレスを感じている」等々言われます。議員に言われている以上に現在、市でも苦情対応されている担当者が大変であることは伺えます。
国が求めている7月末までの65歳以上の高齢者接種について、富士市長は7月末までの接種事業は難しいとの見解を示しながら、現行の8月中での接種計画を7月中の完了への前倒し見直しをする方針を検討し始めました。富士市の5月16日現在の75歳以上の1回目予約人数は4170人で75歳以上の1回目の予約率は11,6%です。
「もう少し待ってください」と言いながらも、今後、計画の見直しや2回目の接種が重なる中で、今月中旬以降に65以上の高齢者にも接種券が発送され高齢者接種が本格化される事でさらなる混乱が起こらないかあらためて危惧します。国の事業であり、国、県からの情報が不確定な部分が多かったのはわかります。もともと集団接種に関しては、供給量に加え予約方法、接種や問診にあたる医師など医療従事者の確保が課題になると指摘されていました。しかしながら、多くの自治体で国が求める65歳以上の7月末までの接種完了や一部でもワクチン接種事業をスムーズに進めている自治体もあることを聞くと私は2月議会で会派での代表質問での施政方針においても安全・安心を第一に円滑なワクチン接種事業を進める上での課題や問題点を洗い出ししっかりとした対応を求めましたが、現状を見ると最重要事業であるワクチン接種事業に至るまで様々な詳細な検討や綿密な準備をしての計画であったのか疑問はあります。努力していると言われればそれまでですが、ただ、今はどうしたら、計画的にワクチン接種事業が円滑に進むのかを考えるべきで、現状を踏まえたうえで議会でも改善策や新たな提案も含め、緊急要望を検討し始めています。
(テレビでもスムーズな接種について事例は流されていました)
多くの方がワクチン接種することがコロナ終息に繋がります。今後、高齢者以外にも段階的にさらに多くの人へ接種が予定されます。現時点での反省を活かして、国が進める事業でありますが、市民目線での市独自の体制整備をしてより良い接種事業にしていかねばと言う想いは募ります。