人口減少・人口流出が進む中で・・・。

先日参加した自治創造学会での講演にもありましたが、地方から東京を中心とした大都市への人口流出は進んでおり、人口減少が本格化する中でも東京一極集中といわれるよう人口減少時代でも日本全国一様に進むのではないとしています。

ただ、日本創造会議での公表では、もしこのまま地方の自治体の人口減少が続けば2040年には現在の市町村約1800の内半分にあたる896の市町村が消滅する危機があり、その内523が人口1万人をわれます。また、国土交通省での試算として2050年度には全国18万地点[1K㎡単位]の内60%の地点が人口半減20%の地点が消滅するとしています。静岡県でも11の市町村が消滅の対象となっていました。富士市は幸い消滅にはなっていませんでしたが、富士市でも予想以上の速さで人口減少が始まっています。いずれにしても、人口減少が顕著になっている事は歪めません。人口減少での試算自体は衝撃的な事ですが、日本が、地域が冷静に受け止めなければいけない事実であります。
人口減少は自治体組織、行政サービスにあり方に否応なく影響を及ぼします。あらためて、人口減少とその原因の大きな要因でもある東京を中心とした大都市への人口流出に対しての対応は地方の自治体が求められる事であります。多くの自治体において人口減少対策をとられていますが、実態としては人口減少やそれに伴う財政難は間違いなく進んでいきます。だからこそ、行政だけではなく、市民一人一人が人口減少という事実を認識しての危機感を持たなければいけないと強く感じています。
人口流出と言う点で私の実感する身近な事として、私の娘が東京の大学へ行っています。親としては卒業して帰ってくることを期待していましたが、娘は帰って来たくても就職する場所が無いと言います。愛郷心はあっても働く場所が少ないと言う状況でもあります。すでに東京で就職の内定はもらえたようです。恐らく、東京で働き、結婚??すれば富士市に帰ってくることはありません。私の娘も人口流出の1人であり、将来的には富士市の人口減少にもつながる事は考えられます。大学を出た後、富士市に帰ってこない若者は多いと思います。親としては近くに住んでもらいたいと言う思いがありますが、どこに住んでも幸せならいいと思わなければいけません。ただ、富士市の議員と言う立場からすれば、このままでいいのかなと?想いは強くあります。
若い人が戻れる環境が求められています。。