高齢者運転免許証返納支援について

新聞にも掲載されていましたが、富士市では本年度高齢者運転免許証返納支援制度が開始されます。
平成25年2月議会において高齢者運転免許証自主返納がしやすい環境整備」について質問しました。その時の議会場での質問文は次の通りです。

「安全・安心なまちづくりの条件としては交通事故の減少は進めなければいけない課題の1つであります。交通安全対策を進める上では、高齢化が進む社会において高齢者ドライバーの交通事故や高齢者の運転免許証保有者は増加の一途をたどっています。高齢者の交通安全対策の1つとしての高齢者運転免許証自主返納制度は事故を未然に防ぐと言う観点からは重要な事であり、推進するには免許保有者の理解と警察、行政、地域、企業等連携は必要となっています。
既に免許証の自主返納に対する取り組みは全国的に進められていますが、富士市は特に自家用車の保有台数が多く自家用車に依存する事が余儀なくされている地域でありますので、運転免許証の自主返納がしにくい状況は考えられます。県内においてはタクシーの高齢者免許証返納割引制度が平成23年4月に導入されたことによる高齢者事故件数が少なくなることが示されています。そのような意味では富士市での高齢者の交通事故比率を引き下げる為に、この制度導入を機会に高齢者の安全確保を求めながらも少しでも生活しやすい対策を進めなければいけなく、更なる理解と今の制度を含め返納しやすい環境づくりは必要な事でありますので、運転免許証自主返納制度の支援の充実を進めた富士市独自の環境整備が求められています」として、高齢者の運転免許証の返納しやすい環境整備を求めました。
高齢者になり、運転に不安を覚えても富士市の場合公共交通が充実できない為に、体に異常があっても高齢者が車に依存しなければならない現状があります。また、車が運転できなくなるような高齢者は多分、身体にどこかに異常が出始め、バスや電車までの駅へも行くのが難しくなっている事は考えられます。例えば、歩けなくなるような高齢者にバスや電車を使えと言っても無理な話でありますのでなかなか免許を返納できません。私はタクシーも公共交通の1つであるならば、タクシーを利用しやすい環境整備こそ必要な事であると思っています。県で進めているタクシー運賃の一割引きを利用するためには運転経歴証明書が必要に成ってきますが、運転経歴証明書の発行には1000円掛かります。今回、高齢者運転免許返納支援としてその発行手数料の1000円を市で助成すると事になりました。たかが1000円の助成と言われるかもしれませんが議会発言を受けての事業推進はありがたい事であります。高齢者で自主返納をお考えの皆様、運転免許証発行手数料は無料となりますので今後のご検討をお願いします。
ただ、議会でも求めましたが、更なる運転免許証が返納しやすい環境整備としては、あと一歩踏み込んだ支援は必要であると思っています。市独自のタクシー料金の割引や返納した後の各種特典等も次年度以降進めて頂きたい事であります。