平成最後となった一般質問登壇用文章掲載
1、出生率向上を目的とした官民協働の少子化対策基金の創設について
お許しを頂きましたので先に通告いたしました、出生率向上を目的とした官民協働の少子化対策基金の創設について質問をします。人口減少が進む中で、少子化対策としての出生率向上は国をあげての喫緊の課題であり、希望出生率1,8の実現に向けて一億総活躍プランにおいても重点的に取り組みを進める事がうたわれています。また、多くの自治体でも持続可能の社会の構築のためにも出生率向上の取り組みの展開は進められてはいます。ただ、出生率を回復させ、人口減少に歯止めをかけることは社会的にもかなり難しい状況になっています。そのような中で富士市でも出生率の向上につながる結婚促進の取り組みや、子育て世代に対する支援をより充実し、安心して子どもを生み育てることができる環境づくりを重要課題として体系的に推進するとされています。しかしながら、若い女性と知り合える場所の少なさや出産後も就業を継続したい女性にとって、家の近くにある希望の保育所に入れないかもしれないという不安は、産みづらさにつながるという声もあります。富士市の分析では実効性のある出生率向上につなげる為の取り組みとしては、結婚促進が最も効果的な取り組みとして進めていますが、それとは別に、富士市でもっと子供を産みやすいイメージや雰囲気は重要な事であります。特に結婚するにしても子どもを産むにしても女性にとって魅力あるまちでなければいけないと思います。特に工業都市として発展してきた富士市として若い女性の就業促進や新幹線での通学、通勤の利便性を活かした若い女性を富士市に住んでいてもらう施策等も求められます。出生率向上は全国的にも難しい課題であるため、市民ニーズを調査し、ニーズに合った対策を打ち出すべきであります。富士市のシティプロモーションとしても若い世代への子どもを産み育てやすいまちとしての更なるイメージアップを図っての発信は定住促進にもつながり有効であると考えます。ただ、今後、実効性のある取り組みを進める上でも財源は問題となり、簡単に新たな事業を行うのは難しい状況はあります。 2年前の平成29年の2月議会において私は「子どもを産みやすくする環境整備をする為の基金の創設について」の一般質問を行っていますが、その中で、少子化対策を進める上でのメニューとして、子ども産みやすい環境整備で富士市の子どもを増やす為の支援をしたい企業、団体のニーズを調べ、企業等の少子化対策に特化したわかりやすい寄付の受け皿としての少子化対策基金(仮称)を立ち上げての取り組みを提案しており、その時の市長の答弁では、「少子化問題は行政だけで対応できるものでなく市民や企業の皆様のご協力の下、官民協働で行うものと考えております。少子化対策は結婚、妊娠、出産、子育ての広範囲にわたるものでその効果はすぐに表れにくいものでありますが、基金の創設は本市の少子化対策の後押しとして期待ができると考えております。今後は少子化対策基金の設置に向けて検討していく」と前向きな答弁を頂きましたが、その後、2年経っての進展は見られません。市として市長答弁の通り、今も前向きに検討してくれていると思ってはいますが、子供が減少していく出生率低下については、企業において雇用の確保・事業継承と言う観点からも強い危機感を持っており、企業ニーズ市民ニーズを踏まえての出生率向上の効果が見込める取り組みのスピード感は求められることであります。 ものづくりをはじめとする中小企業の多い富士市だからこそ、出生率向上に関して企業・団体等と協働して富士市独自の対策を取組むことは、富士市のシティプロモーションとしても子どもを産みそだてやすいまちとしてのイメージアップを図る事にも繋がるので、あらためて出世率向上を掲げての官民協働の少子化対策基金(仮称)創設については早期に進めるべきであると思い、以下質問をいたします。
- 少子化対策として有配偶率の上昇を目的に結婚支援事業に力をいれていますが現状はどうでしょうか
- 少子化対策を進める上で結婚後の出生率向上は重要でありますが、現在の出生数の推移、出生順位別の推移を分析する中での課題をどのように捉えているのでしょうか
- 待機児童解消はもちろんですが、子どもを産み育てやすい環境として、希望の保育所に入りやすい環境は重要でありますが、入所状況を含め現状はどうでしょうか
- 社会情勢の変化に対応すべく、若い世代の出産意識調査及び夫婦に対しての出産に関するアンケートや出生率向上を図る上での対策を行うための様々なニーズ調査を行うべきと考えますがいかがでしょうか
- 企業や団体等の民間の力を活用しての官民協働の少子化対策基金(仮称)の創設について、その後の企業調査等の検討状況を含め、見解はどのようなものでしょうか
- 以上一項目について一回目の質問と致します。