富士市立高校への中高一貫教育の検討

平成23年度より、新たな教育理念の下で吉原商業高校から富士市立高校に変わり、「C(コミュニティ・ハイスクール)」、「D(ドリカム・ハイスクール)」、「I(探究・ハイスクール)」のCDIの実現に向け、学力の向上、探究する力、コミュニケーション能力、社会に貢献する意欲を育てる教育が進められています。

これは、富士市としては、歴史ある市の高校である商業高校時代から、近年の教育を取り巻く情勢や時代が教育に求める課題や人材像も大きく変わる中で、時代を担う子供達の教育に対応するためと公立高校としての教育水準の底上げを図る上での変化であると受け止めています。
既に3年目に入り、効果として進学率の向上や部活動でのスポーツ面での活躍は報告されてきており今後更なる市立高校の飛躍は期待しています。そのような中で、予てより、議会でも取り上げられたことがあった事として公立高校としての市立高校への中高一貫教育の導入検討がありました。中高一貫教育の目的としては、学校制度として6年間を通じた学校生活を送り、6年間の計画的、継続的な教育指導を行う仕組みを整え、より生徒の個性を伸ばすことが教育を展開することが掲げられています。中高一貫教育は従来の6・3・3制とは異なる選択肢を設定する事で、学校の個性化、学校の複線化を図る事ができ、中高を併せ持つ私立高校は増えてきています。富士地域の通学教育圏でも近年では日大三島高校、暁秀高校、富士見高校、星稜高校等々にも設置されました。教育ニーズとしても富士市での市立高校としての中高一貫教育の導入は、生徒保護者に対して中学段階で公立高校とにおける新たな選択肢を用意すると共に6年間を見据えた教育課程編成や「生きる力」を一貫してできる事として充分に検討課題として成りうることでもあります。これは、[中学教育の横の多様化・複線化]を増進することにより、一層魅力ある学校づくりに推進する可能性が増すことになると思われます。また、少子化が進んでいる現実問題として、経済状況が厳しい時代においては、地元の優秀な生徒確保として公立校としての中高一貫校は必要な事であると考えます。
今回、京都市の公立高校の京都市立西京高等学校・付属中学に視察してきましたが、中高一貫教育設置までの経緯、メリット、デメリット、学校としての特徴、目指すべき学校像、現状はどのようなものであるのか、市民評価や外部の評価について事細かく説明を受けてきました。

視察内容をさらに検討しなければならない事でありますが、更なる魅力ある学校づくりを進める上でも、改めて、富士市立高校への中高一貫教育の導入は本格的に導入を検討する事であると強く感じました。