富士山百景写真コンテスト、感動、感謝、感激!!

「4年前のお正月に、若い市消防職員が富士山の登山訓練の最中に滑落事故で、27歳の若さで亡くなられた事を覚えているでしょうか?」
今年の富士山百景写真コンテストにおいて、入賞写真も素晴らしかったですが、私はそれとは別にある感動がありました。

応募総数2406点の中から選ばれた今年のグランプリ受賞者は、プロスノーボーダーの小口雅裕さんでした。
実は、グランプリ受賞者の雅裕さんは、その亡くなられた消防士小口貴裕さんの弟さんです。
亡くなられた貴裕さんもでしたが、2人とも富士山を愛し、写真を撮っていました。
兄が亡くなった後も、雅裕さんは兄が愛した富士山の写真を撮り続け、富士山百景写真コンテストに応募していました。以前にもヤングアイ作品で受賞経験はあるものの、今回のグランプリは本人も驚いていた事でもあったと思います。グランプリ受賞の「希望の朝」と言う作品には、亡き兄の想いもあったのかグランプリに相応しい素晴らしい写真であったと感じます。(当然、審査には、そのような背景は伝えられてはいない事ですが)その事情を知っている私は、写真を見て感動です。

授賞式には、本人が、スノーボードのアジアサーキット選手権に出場の為、出席はできず、代理で叔父さんが式に参加し、本人に代わって受賞の挨拶をされました。

そこで、「この場にはいませんが、受賞した賞金(50万円)は、消防士として亡くなった兄の為にも役立ててもらえればと寄付をする事を本人から言われている」と語られました。
立派です。市にとっては、また市民にとっても、感謝、感激の話です。
様々な思いが詰まったグランプリを受賞した「希望の朝」は市で発行するカレンダーやパンフレット、チラシ、またテレビなどのメディア等で活用して頂ければと思っています。

写真を見た人のすべてに「希望の朝」が訪れるよう
に・・・・

今回入賞された皆様おめでとうございました。
富士山には色々な表情がある事が再認識できました。ありがとうございます。