昭和28年発刊「浮島が原開拓史」


先日、納屋を片付けた際に、興味深い本が出てきました。
昭和28年発刊の「浮島が原開拓史」です。
私が生まれる前の本ですが、現在も水害に悩まされている地域の事が綴られていました。

かつて、浮島が原の農地はしばしば泥水で一面が湖水になる惨状の解決に向けて,沼川沿岸排水管線改良事業が着手されたのが昭和8年。
昭和放水路を始め予定の諸工事を終えたのが昭和18年。
永年水と苦闘した沼川水害予防組合が最後の事業として治水記念碑を建設すると同時に浮島が原開拓史の編纂がされました。

この本は私達の郷土の先人たちがいかに水と戦ったのかが記録され、昔の人の業績を後世に伝える資料でもありました。
本編として、
第1章初期の開拓と防水の問題
第2章初期の防水対策
第3章防水対策(準備時代)
第4章防水対策(科学的調査時代)
第5章防止対策(實行時代)
第6章浮島が原干拓事業期成同盟会
第7章沼川水害予防組合
第8章第一期工事の進行
第9章昭和放水路の着工と完成
第10章完成後の事
現在取り組んでいる東部地域の水害対策についても、過去の歴史を検証する事は大切な事であると思っています。
2月8日、沼川流域委員会が開催されます。
どの様な整備計画が示されるか気になる所ですが、「浮島が原開拓史」をその前に熟読しています。
勉強になります。