誕生日が過ぎたころ、日本年金機構より、平成23年の「ねんきん定期便」が送付されていました。
「消えた年金」と騒がれ、ずさんな管理をしていた社会保険庁が2010年4月に廃止され、日本年金機構に変わってから1年以上経ちます。
日本年金機構に変わって国民目線で仕事をしている一つの変化として挙げられることに、「ねんきんネット」があります。
かつて社会保険庁時代は、払ってきた納付記録を簡単に知る事が出来ませんでした。その理由として早くから記録を見せて漏れを指摘されると面倒な仕事が増えるからと言う事を聞かされた時に唖然としたことを覚えています。その後、年金定期便を送付し始めましたが、日本年金機構になり、パソコンで自分の年金記録をチェック出来たり、漏れている年金記録を検索できるツールとして、「ねんきんネット」を立ち上がりました。
この「ねんきんネット」は、日本年金機構発足後,約1年かけてシステム開発されてきたもので、同機構のホームページにアクセスし、基礎年金番号、氏名、生年月日、性別等を登録すると5日程度でユーザーIDが発行され20歳以降のすべての年金記録をパソコンの画面上に呼び出せます。
郵送の特別便と違いは、確認が必要な部分には、赤字で浮き出る仕組みとなっています。年金事務所まで行かずに、じっくりと記録に誤りがないか納得がいくまで確認ができます。(行くまでの手間と、事務所での煩わしさが無くて便利です)
日本年金機構では、約2000億円の税金を投じ、すべての年金記録を知らべ、誰のものかわからない記録を洗い出し持ち主に戻す作業をすすめていますが、複雑な記録の照会作業には完璧は無い為に、個人で、「ねんきんネット」を通じて、年金記録の確認・管理は必要な事でもあります。
ぜひ、「ねんきんネット」を活用してみてはいかかでしょうか。
でも、未納者や滞納が増加している現状で、果たして、年金は持続可能な制度なのか不安でもあります。