「なったら総理」はいつ現れるのか?

政治アナリスト伊藤惇夫氏の「〜時代の転換期を見つめる〜流動化する日本政治の行方」と題した講演会が岳南法人会で開催されましたが、講演会進行の司会を担当いたしました。

先輩から「せっかくの司会だから、目立つように頑張んな」と言われましたので、最初に
「本日の講演の進行を進める司会の市会(司会)議員の荻田たけひとです」
と掛けていたのですが、分かった人には分かったようでした。まあそんな事はどうでもいい事ですが、肝心の講演会はどうなのかと言うと、
講師の伊藤氏は、自民党本部勤務後、新進党、太陽党、民政党、民主党新党の結成に次々と立ち会ったことから「新党請負人」の異名を持ち、豊富な政治経験、約30年に渡る永田町生活を活かし、2001年12月に民主党を退職した後、政治アナリストとして独立し、現在、執筆業の他、ニュース番組やワイドショーなどでコメンテーターとして活動している方です。30年間政治の裏方に従事した経験を活かし、今は外から政治を見ながらの講演を年間80回位こなしているそうです。
伊藤氏の講演は混迷を続ける政局、管政権はどうなるのか、興味深い内容の話でもありました。
今の政権与党は、歴史的な政権交代をしたが、期待が大きかった分、失望も大きいとし、何がダメなのか言うと、個々には優秀な人が多いけど、チームとしては成り立っておらず、一体感がない上に、国家感が欠落している困った政権と指摘していました。また、総理大臣には、「なりたい総理」「なったら総理」があるが、菅さんにはなったら様々政策を進める「なったら総理」を求めていたのに、総理に就任し、半年以上経ったが、明確なメッセージもないまま進んだ状況は、結局、ただの「なりたい総理」であり、管政権はどんなに持っても、来年の4月までとしながらも、民主党は権力にしがみつく与党なっているので、気になる解散総選挙は恐らく無いとしていました。
話を聞いている限り、今の政権には明るい未来は感じませんでした。
国民が求める政治の安定は一体いつになるのか、また、「なったら総理」は現れるのか、気になるところでしたが、最後の質疑で「誰が「なったら総理」なのか、教えてください」という質問に対して、「今までことごとく期待を裏切られている以上、いませんと言うしかない」という答えには、司会を務めながらも、どうなる日本と思ってしまいました。
(待合室で伊藤氏を囲んで)

とにかく、「しっかりしてよ民主党」また、国民の為に、「なったら総理」が早く出現して欲しい事を強く感じさせられた、講演会でもありました。