「岳チャリ」を体験して

岳南鉄道と自転車で富士の東部の名所めぐりを楽しむ「岳チャリ」が開催された中では、既にサイクルトレインについて、掲載はしましたが、東部地域の自転車に乗って巡った「岳チャリ」についての感想は・・

前日まで雨が降っており開催が心配されましたが、当日は、40人の参加者があり、6つのグループに分けられ、其々のグループには、常葉大学の学生が案内役を担ってくれました。

私のグループはまず電車に自転車を乗せ、江尾駅までいき、そこから、浮島釣り場公園〜岳南富士岡駅〜湧水公園〜竹採公園〜鎧ヶ淵親水公園〜岳南原田駅と約8,1キロを自転車で楽しみました。

当然、私の住む地域の事でもありましたので、見慣れた風景でもありましたが、改めて自転車で回ると、新鮮に映りました。其々の場所で、案内役の学生が準備したスケッチブック等を使い、分かり易く説明してくれました。

個人的に自転車で廻って感じた事は、コースにおいて農道はまだいいのですが、根方街道の生活道路が狭く、歩道と道路の段差は自転車にとっては、走りづらく、バリアフリーと言う観点からは障害者にとっても不便な事であると感じました。

また、名所とされる場所までの案内が分かりにくいので誘導看板等の設置は必要な気がしました。今回の事業では、レンタサイクルが用意されており、集合場所へ来れば自転車が借りる事が出来るようになっていましたが、どの駅においても、レンタサイクルが整備されていれば、交通が不便な場所であっても観光に役立つ事は感じました。現在、レンタサイクルは富士山観光ビューローで富士山レンタサイクルとして、新富士駅にて5台を無料で貸出を行っていますが、富士山レンタサイクルの利用状況は確認したいなと思っています。しかし、多くのまちでレンタサイクルは行っており、観光名所を回る時には有効に利用され役だっています。

事業終了後に、公開例会が開催され、事業のアンケート結果や、この事業に関わった、富士山観光ビューロー、岳南鉄道株式会社、富士市観光課、都市計画課、富士常葉大学大久保准教授が講評をしてくれました。

講評の中では、自動車ではいけない所に行ける利点や江尾駅から先への交通手段としての役割を担う事、地元の食べ物を絡めた試みが有った方が良かった事、また、資源の見直しを図り、東部地域の観光振興を取り組む事等が挙げられ、自動車に依存する社会から脱却する上での有効な手段として、自転車総合計画が進められており、危険個所の洗い出し、駐輪場の整備、放置自転車対策等が検討されていると言う説明もありました。
様々に提案や問題提起があり、今後、これをどのように活かしていくかは、重要で、事業を行った青年会議所さんは、自転車事業をやったと言う事で終わらせる事無く、事業のまとめをしっかりとした検証した中で要望等を行政へ投げかけて貰いたいと感じています。