どれがお宝なの!??

 

ある会合に出席しましたら、会場には掛け軸が飾られており、物々しい雰囲気でした。聞いてみると掛け軸の話をする為に持ってきているとの事でしたが、その中には1億円のお宝が飾られているとの事で、どれがお宝かはわかりませんが、驚きました。

多分一番高いのは白隠禅師の掛け軸であると思われますが、果たして本物かどうかは私にはわかりません。

白隠禅師は臨済宗の僧侶で、駿河(現在の静岡県沼津)に生まれ、15歳で出家し、諸国を行脚し修行を重ねました。34才で京都の妙心寺の第一座となり白隠と称し、その後地元の松蔭寺に帰って布教を続け、衰退していた臨済宗を復興させ、「駿河には過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」とまで称されました。白隠は民衆に禅をわかりやすく伝えるため、書画や禅画を多数制作し、技巧にとらわれない豪放でユーモラスな書画は高く評価されています。また、白隠が好んで描いた達磨像は百数十点あり、このエネルギーは現代人が倣うべきかもしれません。
しかし、1億円と言われれば目の保養になった様な気がしましたが、1億円の価値があるのかどうかはやはりなんとも言えません。私の父の実家は平沼であり、白隠の近くでもあります。子供の頃、ダルマの掛け軸を父の実家で見た気もします。ですから、あまり価値を感じません。今回展示されている掛け軸も、実際、テレビのお宝探偵団でいくらなのか、鑑定してもらったらどうでしょうかと思ってしまいました。
 お宝の話をじっくり聞きたかったのですが、市役所で文教民生委員会の民間社会福祉施設長との懇談会があり、最後まで聞く事はできず、途中退席をしてしまいました。
 懇談会は富士市の民間副施設38施設中35施設が参加した中で、保育部会、児童施設部会、障害者部会、高齢者部会として多くの課題や要望を聞く良いチャンスでもあり、勉強になりましたが、実際の各現場を見なければ分からない事もあるので、一度じっくり視察に回りたいとは思いました。
 しかし、お宝というものは興味の無い人には、価値の無い無意味なものでもあるように感じてしまうのは私だけでしょうか・・・(持ってきた人には悪いのですが)