県教委の調査によると、学習障害(LD)や注意欠陥、多動性障害(ADHD)などの児童生徒は小学校で4%、中学校で2,6%程度いると推定している事が報告されています。いわゆる「気になる子」「こまったチャン」は結構います。
その中では、発達障害児支援員の増員が図られる予定になってはいるもののまだまだ対応がしきれない状況は続いています。
以前、チャレンジ7の研修会でこども療育センターと障害をもつ就学前の通園施設としてみはら園を視察しましたが、潜在的な発達障害児の児童数から見るとみはら園の定員60名ではとても対応しきれないていない状況であると言う事は分かりました。また、私も議会で取り上げたのですが、小学校においての放課後児童クラブにおいての発達障害児の受け入れに対して多くの課題があると言うのも実態です。
そのような問題意識もあったので、2日の夜に開催された気になる子を取り上げている「こころのネットワークふじ」の公開討論会に参加してきました。グループ別に分かれ、医師会の方々が中心となり、病院の先生、小中学校の先生、保育、幼稚園の先生、特別支援学級の先生、行政の職員、市会議員等の意見を自由に出し合う形で話が進められました。
私が参加したグループでは、中学生の子の事例が提起され、それについての意見を出し合いましたが、私は学校の先生でもなく、子どもも気になる子では無かったので、経験的な話はできず聞いているだけでしたが、其々の見地からの話は大変参考になりました。特に、親と先生の見方の違いについては、視点の違いから、大きな相違が生じる事は感じました。それは、親は自分の子供しか見ていないのですが、先生は「気になる子」はみんなを見ながらの一人であるとすると比較していく中では発達の度合いの見え方が、親御さんと全然違ってきているという事でその点が親との話がかみ合わない所が生じてしまう一因でもあるという事はわかりました。また、知らなかった事は進路により、普通学校と支援学校に行くのでは、就労の仕方も変わってきてしまい、進路指導する際にも一番悩む所であり、行政としての支援策を考えて貰いたいと要望もあり、そのような点については議員としてもっと勉強しなければと思いました。
気になる子については、大きな問題でもあり、今後も勉強会に参加し、自分なり取り組んでいこうと思っています。