劇団「いず夢」と藤田さん

 現在も、テレビ、舞台、講演と幅広く活躍する女優の藤田弓子さんは、20年前から伊豆の韮山で暮らしています。東京生まれだそうですが、今は、第2の故郷、伊豆の国市で、自然と犬と共に森林浴を満喫しながら、釣り、ゴルフ、お酒、読書を楽しんでいるそうです。

 10年前、夫で放送作家の河野洋さんとともに、韮山時代劇場付劇団「いず夢(む)」を立ち上げました。そのほか静岡県生涯学習審議委員会の委員や国民芸術祭の委員を務め、地域の芸術文化振興の発展や活性化の活動にも尽力するバイタリティ溢れる素敵な女性です。
 藤田さんは座長として、演出家として、劇団を引っ張っている「いず夢」の劇団員は、学生、主婦、小学校の教師、保育士、介護士、整体師、トリマー、社長、理髪師、 歯科医など職業も年齢も様々であります。
 「いず夢」の劇を見る事と藤田さんの講演を聞く機会がありました。劇は、夫の脚本家の河野洋氏が創られた劇で現代社会を風刺しながら、教育、環境、福祉、まちづくり等の問題を取り上げた分かりやすく面白い劇でありました。その中で、「ゴミ捨て」と言う言葉が使われていたのですが、見ている方からゴミ捨てと言う言葉は不適切で、正しくは「ゴミ出し」であるという意見がありました。ゴミ捨ては不法投棄であり、しっかり分別をした中でゴミ置き場への「ゴミ出し」が正しいという話は、私も簡単に「ゴミ捨てをお願いします」と使っていたので言葉に気をつけようと思いました。

 藤田さんの講演では、多くの学ぶべき言葉がありました。
「上手くいかないとき程、真ん中の位置にいなさい。たとえばパーティーに出席した時も、隅におらず、中央のテーブルにいると運が開ける」

「目じりのしわは、どれだけ笑いのある生活を送って来たかを表すバロメーターで誇りに思わなければいけない」
「顔の表情筋は使わないと衰えるので、笑い顔を作る練習をする。笑いかければ人はよってくる」

「男の趣味は料理が良い。料理が上手い人は聡明な人が多い」
「人を誉めようと思う事、ありがとうという感謝の心を表すことがときめきに通じる」

「いつも、誰かにときめくことが友達を作り続けることになる」

「相手に喋らせるためには、勉強をしなければならない」

第一線で活躍する女優である上での人生哲学は勉強になりました。
 このような方が、静岡県知事になれば明るく元気な静岡になるのではないかなとふと思ってしまいました。