本年度、ごみ処理施設建設特別委員会の委員長を務めています。青葉台でのごみ委員会にも傍聴していますが、今後、施設設計に進む予定の中での付帯施設である環境啓発センター及び温浴施設に関しての具体的な整備要望が挙げられていました。既に民間施設への視察も進めてきたことを知り、委員会としても最新の先進施設の視察として、10月23日に今年の4月1日に供用開始された、さいたま市桜環境センターを委員全員で視察してきました。
委員会視察報告は、委員長の役目でもありますので、ブログでも視察報告を掲載いたします。と言いたいところですが全文を乗せると長くなってしまうので施設内容と私の所感だけでも掲載いたします。(それだけでも十分長いですが、・・・)
桜環境センターの施設内容
熱回収施設・リサイクルセンター・環境啓発施設・余熱体験施設
熱回収施設・リサイクルセンターゴミを燃焼し、発生した熱を発電や余熱利用をしています。処理能力は380トン/日(190トン/日×2炉)。リサイクルセンターでの処理量63トン・発電出力は最大8,500キロワット。売電収入は年間およそ2億円。
環境啓発施設管理棟1、2階にあります。3Rディスカバリーハウス、家具や子供服を次の利用者に引き継ぐ3Rマーケット、さくらラボやビオトープを活用した環境啓発プログラムを行っています。
余熱体験施設管理棟3、4階にある。ごみ処理の熱エネルギーを利用して健康の維持及び増進を目的に温浴設備を設置している。大浴場、露天風呂、サウナ、ウォーキングプール、岩盤浴、大広間、レストラン、娯楽室、トレーニングルーム、マッサージルームなどの施設があります。
私の所感
今年の4月1日供用開始施設であり、最新の施設が視察できたことは大変参考になりました。熱回収施設でもある、ごみ焼却施設に関して驚いたことは、最寄りの駅から徒歩で15分の場所にある事、また、今まで視察した施設のイメージと違い施設見学していても臭いをほとんど感じない事と今回の視察目的の大きな点としての付帯施設でもある温浴施設に関しては大変賑わっている事でした。
温浴施設に関しては、計画では施設想定利用者数を1日700人とし年間17万人の利用を想定していましたが、現在の施設利用者数は、1日1000人と予定以上の利用者数であるそうです。利用が多い理由としては、温浴施設でのお風呂(岩盤浴もあります)や食事が充実している事(お酒も飲めます)もありますが、一番の理由としては60歳以上の利用が90%であることを考えると、60歳以上の利用料金が100円と安価であると推測できます。(市民の無料化も検討したそうですが、受益者負担の観点からも利用料は設定しています)いずれにしても、桜環境センターでは焼却施設にある温浴施設は心配される臭いもなく、一般の民間経営する温浴施設と何ら遜色もない、かえって民間施設よりも、グレートが高い程の施設であることが確認できました。
富士市においても、同様の温浴施設がある事は地域や市民にとっての利用ニーズは高いと考えられます。桜環境センターでの反省点として、たとえ迷惑施設であれ、市民にとっての重要な施設整備に対して平成15年から始まった施設建設には時間を要してしまったことでありましたが、同様に始まった富士市の施設建設は当初計画より遅れ、現在さらに時間がかかっている状況は、安全、安心、市民生活の向上を第一に今後の計画に則った中でスムーズに建設が進むよう努力はしなければいけない事であると感じました。
富士市議会 ごみ処理施設建設特別委員会 委員長 荻田丈仁