富士市江尾地区の沼川沿いに、廃車になった自動車やタイヤ等の部品の山が、市道から確認できるほど積もっていたのですが、その不法投棄をした犯人が、逮捕された事が報道されました。近くに行ってみると、びっくりします。よく見ると他にも怪しいような場所があります。
車の往来の有る所で、なんでこんな風になってしまったのか、不思議に思われる方も多いと思います。
この場所の近くには、自然公園の浮島が原自然公園もあり、東部土地改良区として、圃場整備事業を行い、県下でも有数な良質な田畑が広がる、自然豊かな場所でありますが、近年、農地を管理する人達の高齢化や後継者がいなくなったことにより、他人に土地を委託したり、また、田畑以外の利用者に貸したりしているような状況があります。そのような事情がある中では、今回の事件のように、知らない間に、産業廃棄物を捨てられてしまっている状況が生まれてしまったのかも知れません。
いわゆる不法投棄に関しても、個人で捨てられた一般廃棄物と業者が捨てる産業廃棄物では、行政においても扱いが違い、一般廃棄物の不法投棄は市で、産業廃棄物の不法投棄は県の管轄であり、対応も面倒です。一般の人に取ったら、苦情は何でも市に言えばいいと思っている方もいると思いますが、種類により違うという事を知ってください。でも、実際は、不法投棄に関しても、窓口の一元化を図り、市で対応できるようにしてもらいたいものです。
愛鷹山麓の不法投棄は、パトロールが強化されていますが、東部土地改良区は、あくまでも私有地である以上、持ち主の責任が問われるわけですし、不法投棄された物の処理は、あくまでも所有者が処理しなければならない以上、おおごとにならないように、貸す人とまた、貸した後もどのように使われているかチェックする必要があると思います。
いずれにしても、この地域は、沼川があり、良質な湿地帯として、珍しい植物や、生き物が生存している場所です。不法投棄による環境破壊があってはならない地域でもありますので、これ以上状況が悪くならないような、対策も市でも考えてほしいと思っています。
緑の山だと思ったらゴミの山が出来上がっていたという事がないようしてもらいたいと思っています。