湛水防除事業が進んだ!

 昨年の7月14日から15日かけての台風4号により、富士市の東部地域の江尾、境地区において、床上浸水16件、床下浸水69件と大きな水害の爪痕を残していきました。
 私の誕生日は7月15日で昨年の誕生日は、水に浸かりながらの誕生日でした。

 水浸しになっている方々を見ると喜んでいる場合ではありませんでしたが、もっとも、自分の誕生日だというのは非常時ですので、忘れていました。被害が酷くならないように、土嚢を積むのですが追いつかず、水が流れ込むのを防ぐことができない状況に改めて自然の猛威を感じました。被害者の方の身になると胸が詰まる思いのまま、朝方、家に帰った時、娘に、
「お父さん、お疲れさま、お誕生日おめでとう」
と言われ、その時、あー今日は誕生日だったんだなと思いだした事を覚えています。

 災害対策がその後、行われてきたのですが、市の対応も早く浚渫土の撤去や護岸の嵩上げ等処置を進めてくれてきました。私も、9月の一般質問で取り上げましたが、(詳細は議事録を見てください。)大きな事業として、江尾江川の湛水防除事業があります。県主体の事業で、山側に貯水池を3基、下流部の土地改良区に2機設置する事業で、これが進めば、水害にたいしては大きな力を発揮致します。予算14億と大きな事業であるのですが、被害前までの、事業執行率が16%と進んでいない状況であり、この水害の後、この事業の取組を急務と考え、質問でも取り上げ、また県農政課への国会議員及び県会議員の方々と連携をした中で、事業の前倒しの計画推進の練り直しをお願いした経緯があります。
 一般質問でも、計画において、22年から始まるポンプ設置を前倒しで、いち早い着手のお願いを県に要望し、進めて貰うことを、要望していたのですが、昨日の浮島地区の説明会で、ポンプ設置が早まった事が話されました。私はそれを聞き、さっそく、県農林事務所の部長と市の農政課に改めて、計画の修正についての確認に行ってきました。
 上流部の貯水池に対しての用地買収はほぼ終了し、更に買い増しのめどもたち、広げた上での、工事着工が本年より始まるのと、22年に始めるポンプ設置に関しても、すでに機械の見積もり発注を行っており、本年度より取りかかるとの事、今まで行政の事業と言うのは、予算の厳しい状況の中では、先送りが、多いことだと思ったのですが、4億近い事業予算を使っての前倒しは、本当にありがたいことです。
 水害にあわれた方にとっては、この湛水防除事業が進んだことは、本当に喜ばしいことだ思われますし、帰りがけに、昨年、水害についてご尽力をした、前連合町内会長さんに報告にいきましたが喜んでくれました。

昨年の7月15日の朝、撮影した水が引き始めてはいるもの水浸しの状態の家屋、また、崖くずれをおこしてる場所

被害のあった場所の処置はすでに終わっていますが、2度とこのような災害が起こらないよう、今後も取り組んでいきます。