私設消防のあり方

 お祭りをはじめ色々なイベントが開催される準備がある為に、区の役員会が開催されたのですが、大きな課題として、私設消防のあり方が問題となりました。
 私の地域では、地域防災として、地域に住む40歳までの男性は原則として、私設消防に加わらなければいけない事になっています。しかしながら、実態としては、参加する人数が年々減っており、現在、各町内で一人しかいない状況で、3町内で3名という状況であると町内会長さんから説明がありました。その3名も、仕事の関係で昼間はほとんど地域にはいることはなく、また、夜遅くまで仕事をしている為に、実質的に火事が起こっても対応できない事と3名では、ポンプ車を動かす事もままならない状況では、私設消防の意味がないので解散させてほしいという要望があったそうです。
(実際、私設消防の団員にだけ責任を持たせるのは、無理な話だと思います。火事の時にいなかったと責任を取らせられても困ってしまいます。)

 今、地域では、消火栓や防火水槽の設置要望が出ています。初期消火をする為には、設置を推進していくのですが、それを、有効に利用する為にも、私設消防が必要であります。でも、今の現状では、地域の防災活動は、とても、危機的な状況であると考えれ、お祭りの準備よりも大事な問題として、意見がもとめられました。
 現在、消防団員の減少も問題となっていますが、地域において、私設消防がなくなることは、地域災害に際して、中心になる人がいなくなるので、それをどのようにしていくかが問題です。今までも、40歳までの人に、私設消防のお願いをしていたのですが、任意である以上、強制はできませんので、ついに限界がきてしまったようです。40歳までという年齢制限や男性でなければならない事を撤廃をし、私設消防に関しては、地域のすべてが私設消防団員であると考え、誰でもがポンプ車を操縦できるような、定期的な講習を義務付けさせる事をすすめなければいけないと思われます。今後、地域で取り組む体制としては、私設消防の団長を区長とし、副団長を町内会長、組長が班長として、すべての区民が団員であると組織を変えなければいけないと思われます。女性でも、対応できるようポンプ車の指導や、消火栓の位置の確認をさせていかなければ、昼間の災害など対応ができないので理解をしてもらう説明もしなければならないと思いました。
 地域においての防災は、ますます、地域力が必要とされ、年配の方や女性の役割が重要であると痛感させられました。

頭を痛める区の役員さん

 私も、自分の出来る事は積極的に手伝うつもりでいますが、地域においては、年配者や女性の活躍が求めらています。自分の住んでいる所は、自分たちで守らなければならないことですので・・・・・