環境・エネルギー問題、少子高齢化、市場成熟化による経済の停滞など、現在、私達が取り組まなければならない社会的課題についての解決に向けての先進事例としてのまちづくりが進められている千葉県柏市の「柏の葉スマートシティ」を視察してきました。
今回の視察は、行政対応ではなく運営母体である三井不動産が行っているスマートシティの施設を分かりやすくご見学するスマートシティツアー90分コース(参加費3000円)に申し込んでの視察です。
駅に降りると「ようこそ未来の街へ」のポスターが目に飛び込んできました。
柏の葉スマートシについてのもともとの構想は2008年の「柏の葉国際キャンパスシティ」というつくばエキスプレス・柏の葉キャンパス駅を中心とした周辺約273ヘクタールに「公・民・学」が連携して26000人が暮らす次世代都市を造ろうとする構想があり、「柏の葉スマートシティ」はその柱の一つのプロジェクトでもありました。
柏の葉スマートシティでも、「公・民・学」の連携をベースとしたオープンなプラットフォームを築きながら、①地球にどこまでもやさしい「環境共生都市」、②全ての世代が健やかに安心して暮らせる「健康長寿都市」、③日本の新しい活力となる成長分野をはぐくむ「新産業創造都市」の3つの街づくりテーマを掲げ、「世界の未来像をつくる街」としての安心、安全なスマートシティを目指しています。
スマートシティツアーでは、柏の葉全体のエネルギーを運用・監視・制御する拠点「柏の葉スマートセンター」や疾病予防型の健康サービス拠点「街のすこやかステーション」、新産業を生み出すイノベーションオフィス「KOIL(柏の葉オープンイノベーションオフィス)」電気自動車のカーシュアリングをする「モビリイティポート」など、最先端のスマートシティの機能や特徴を専門のきれいなガイドスタッフがタブレットで分かりやすく説明してくれました。
つくばエキスプレスが開通しての東京への交通アクセスの良さと豊かな自然環境と最先端の技術が融合した街づくりを進められていることは、住んでみたい気にはなります。話題性も高く、メディアでも取り上げられているために現在も全国各地から多くの視察見学者が訪れており、注目されるまちづくりについてはそのまま富士市に当てはまる事ではありませんがそれなりに参考になりました。
次回はスマートシティへの行政の関わりについての視察をしたいと感じました。