農協の勝亦専務の「農協の仕組みと食糧事情」という題で話を聞く機会がありました。
勝亦専務は5ヘクタールのお茶専門の農家です。56歳から農協の常勤役員になり、息子さんに仕事を任せ、農協の役員として現在、専務です。農家は、季節を相手にする商売で、かってはどんぶり勘定的な事が多かったのですが、農業において経営的感覚をもたなければいけないという考えの基、農協の発展の為、その手腕を発揮しています。
富士市の農業世帯の修業状況は、15歳以上で昭和60年に18,962人で平成7年には、13,659人であり、平成17年には6,113人と昭和60年の3分の一になり、近年、特に減少が著しいとされています。
近年のコメ離れによる米価の低落は、大規模農家にまで暗い影をおとしています。海外からは飛躍的に、資質を高めた安くて旨い米の輸入を迫る声も高まっています。
農業に携わる人々の減少、高齢化、後継者不足は多くの地域の共通の問題です。農業にたいしての将来はどのようになっていくのか不安です。
私は11月議会の一般質問で、農地・水・環境保全向上事業をとりげました。今後の農業支援を進めていく上で、重要な施策であると思い、この事業の理解と普及の促進を進めていっていただきたいと行政に対し、強く要望をしています。
原価高騰、バイオ燃料農産物のすでに穀物価格は上昇し、食品の値上げを引き起こしています。カロリーベースの食糧自給率は39%で先進国では最低の水準です。田んぼをはじめとする農村景観は日本人の文化、歴史と深くかかわり多様な生き物を育んでいます。
いつまで、この景観が保たれるのか疑問です。農業者に対する支援もしっかり考えなければいけない時代だと思っています。