「自転車の街」堺市コミュニティサイクル

大阪の堺市に病院経営の視察に行ったのですが、その際に市役所までに行く間に市役所前にきれいに同じ自転車が並んでいました。9月議会でも放置自転車の有効利用としてレンタサイクル等を提案しましたが、聞けば堺市では「自転車の街」として環境に優しい自転車を活用する低炭素社会の実現への取組みを積極的に行っているそうです。

自転車の街としての取り組みの一環として「堺市コミュニティサイクル」の共用自転車の貸し出しを、平成22年9月から、南海電鉄「堺東駅」やJR阪和線「堺市駅」などの駅前4カ所の他計6か所で実施しているそうです。

堺市で行われているコミュニティサイクルとは、共用の自転車を配置するサイクルポートを6か所に配置し、どこのサイクルポートでも自転車の貸出・返却が可能な交通システムです。現在共用の自転車を合計450台(軽快車410台 電動アシスト自転車40台)配置しており、このサイクルポート間であれば、どこのポートでも貸出・返却が可能となっています。また、410台の軽快車のうち、ノーパンク自転車100台、幼児用座席付自転車8台(子ども用ヘルメット無料貸出)と多様なニーズに対応した自転車の貸出も行っております。コミュニティサイクルを導入することにより、電車やバスへの乗り継ぎの利便性を高め、自転車や公共交通の利用を促進し、CO2排出量の削減とともに、駅前等放置自転車対策などにも寄与することを目的にしています。
1日の利用は300円。1か月の定期で2000円、学生は1600円で自宅へ持ち帰ってもOKです。考え方としては、複数の人で自転車をシェアする感じです。車に頼らずに通勤や通学にピッタリでもあります。
また、別に観光客用のレンタル自転車は別に用意されており観光案内所でやはり、1日300円で自転車を借りての観光もできるようになっています。

富士市においても公共交通の充実は求められていますが、自転車利用を促進させるような環境整備と放置自転車の有効利用は同時に求められる事であると思っています。今回は病院についての視察でありましたが、あらためて堺市の取り組みは研究に値する事であると感じました。