富士岳南地域まちを考える会と沼津地域の東駿河湾まちづくり研究会の共催で国土交通省中部地方整備局沼津河川事務所野坂周子所長をお呼びして「インフラが変える東部地域」と題した勉強会を開催しました。
現在進められている伊豆縦貫自動車道に含まられる東駿河湾環状道路がありますが、岡宮から沼津市原へ繋げる西区間7,9キロが事業化されていません。
私は、以前より富士市地域にも大きな影響を与えるインフラである事から議会でも取り上げてきている重要課題の1つであります。国策でありますので市での話ではありませんが、、既に市や団体としての要望活動も進めてもいます。
事業実現に向けて、新たな女性所長になっての現状を踏まえての考え方を聞いては見たい事でありましたので大変良い機会でもありました。
野坂所長の勉強会の内容は1、伊豆縦貫自動車道の概要と整備状況2、地域と連携した取り組み3.道路の老朽化対策でしたが、富士市に直接かかわる事業ではありませんが、県東部地域の活性化を進める国の取り組みは参考になりました。
肝心の東駿河湾環状道路西区間の事業化は、今の都市計画決定、環境アセスの状況で止まっています。なぜ事業認定がされないかについては、国道1号渋滞緩和策としての位置づけで事業化要望が上がっているが、このような事業は全国において多くあり、既に国の機関では渋滞だけでは国策として事業採択を進めるのは難しくなってきている。また、液状化地域である為に、橋梁での道路整備により建設費が高く800億と予算が試算されている事も国の財政難として事業化を難しくしているとしていました。ただ、この事業においては効果としての輸送の確保による経済活性や医療、災害時の緊急輸送路、観光交流等々地域に対して大きいとされています。
渋滞と言う点についても朝夕の渋滞だけではなく、1日中慢性的な渋滞が起こっている状況は、この地域にとっては様々な被害も出ているのは事実で、渋滞回避での横道へ入っての死亡事故も一つの例となります。また、広域的に跨った道路であると事業化がしやすい状況がありますので、富士市側に関わっていないとしても富士市側からの要望は生活圏での広域支援として大きな意味があるとし、渋滞緩和と言うだけでなく、その道路が地域で必要であると言う市民のメッセージが重要となってきていると説明がありました。東駿河湾環状道路西区間の早期事業化為には広域的な要望はもとより、今後、早期実現を目指す上では富士市側の市民のメッセージをしっかりと盛り込んだ要望が必要である事を強く感じました。