富士山観光交流ビューロー

 4月に、新富士駅構内に開設される富士山観光交流ビューローの設立総会が開催されました。これは、富士地域及び富士山を取り巻くその周辺地域の保有する観光資源、地域資源を活用し他地域より観光客やコンベンションを誘致することにより地域の活性化並びに観光振興を図る事を目的に観光協会が発展解消して誕生いたしました。
 富士山観光交流ビューローは、富士山の世界文化遺産登録への動きや来年3月に控える富士山静岡空港の開港など、富士山周辺に対しての注目が高まる中で、賑わいづくり・ビジネスチャンスを増やす事・富士地域の魅力を全国にPRする活動をしていきます。本来は、民間主導が理想ですが、設立に関しては事業費5000万円の内、3750万円を市の補助金で賄っています。しかし、組織体制は広域的な体制を取って運営はなされます。
 
 コンベンションとは学会・会議・研修会・展示会・音楽界・スポーツ大会など「人・モノ・情報」が集まる催しの事を言い、ビューローとは「事務所・案内所」という意味です。観光ビューローとはその都市の観光情報のすべてを案内する場所であります。
 今後、富士市が賑わいと魅力あるまちに活性化して行く為に必要な施設であります。しかしながら、コンベンションビューローは現在、多くの場所で開設されており、競争も激化している中では、いかに誘致するかが大きな課題になっています。富士市においては、他地域よりコンベンション施設も充実されてなく、致命的な点としては、宿泊施設が足りない事とビジネスホテル以外の一流と言われるホテルがない事は、国際大会や滞在型の大きな大会の誘致がしにくい状況と考えられます。また施設間への交通アクセスが悪いというのも誘致のネックであると思います。

 すでに、開設して運営している場所ではおもてなし、いわゆるホスピタリティに力をいれ、顧客満足度を高める努力をしています。また、今回、視察した金沢コンベンションビューローでは、従来のコンベンションの推進のあり方を大きく変えようとしています。MICE(meeting企業等の会議、研修、セミナーincentive企業招待、視察旅行convention大会学会、国際会議exhibition展示会、イベントの頭文字をとった造語)というあらたな交流人口と消費拡大による地域経済活性化を提唱しています。これから、このMICE事業は、大きなキーワードとなると思われます、
 富士市は後発である為に、独自性を持った中で、観光ビューローを推進していくと思いますが、多くの課題はあると思っています。関係諸機関と連携をとり、民間業者を活用しながら、元気ある富士地域となるようあらゆる取り組みをお願いしたいと思っています。