神谷神明宮のムクノキ

 
 須津地区の神谷に富士市指定天然記念物「神谷神明宮のムクノキ」があります。本年の2月に樹勢現況を調査しました。主幹、主枝とも腐朽の進展により損傷が甚だしく、材質腐朽菌の旺盛な繁殖は、樹勢衰退による樹体の衰退を示し、樹勢の回復は望めない現状であり、腐朽した主枝はいずれ崩落、折損の危険があると評価されました。
 9月15日に文化振興課の職員、樹木医、専門家、氏子総代で現場で今後の処置をどのようにするか検討をしました。このままでいたらいつ崩れ落ちて、神殿まで壊しかねない状況で台風がくると寝てもいられないと氏子総代さんは早急な対応を市に求めています。しかし、樹木医の判断では延命処置をしてもあと何年かで腐ってしまうのがわかっているのでお金がかかる以上、処置すべきかの判断を、管理する氏子さんに委ねました。結論は天然記念物である以上処置を行うことになりました。
 市の補助金が半分、氏子で半分持ち来年の1月20日にやると氏子総代さんから連絡をうけました。延命の工事をすることはよかったのですが、いずれは駄目になってしまうと言うのではまた市の大切な記念物がみれなくなるので、すこしでも長く存在ができる処置を施してもらいたいと思います。