江尾江川流域に排水ポンプ配備

静岡新聞12月7日掲載記事

江尾江川流域に排水ポンプ配備
吉原浮島線もかさ上げも

富士市は6日、近年の異常気象で大雨被害が深刻化している同市須津地区の江尾江川流域に、可動式の緊急排水ポンプ2基をあらたに配備する方針を明らかにした。道路冠水が頻発する市道吉原浮島線でもかさ上げ工事を進めると言う。市議会11月定例会で、小長井義正市長が荻田丈仁氏(心政富士)の一般質問に答えた。市によると2023年の6月の台風2号で江尾江川流域の須津地区(江尾)は家屋の床上浸水12棟、床下浸水52棟の被害を受けた。流域を中心とした浸水対策として新たに配備するポンプは、1基につき5立方メートルの排水が可能で、出水期の復旧作業の短縮が期待できるという。25年度出水期までに配備する計画。冠水による交通規制が多い吉原浮島線では冠水被害軽減のため、一部のかさ上げ工事に取組む。24年7月に市内の測量コンサル会社に業務委託をし、25年度中の着工を目指しているという。