富士山静岡空港へ行っていきました。

 
 富士市においても、観光産業に取り組み始めている中では、来るべき大交流時代に向けて、この開港を直前に控えた「富士山静岡空港」を事前に視察が計画され、富士市のバスを利用して、19名が参加しました。

 2009年3月開港予定であった空港近隣にある伐採対象外の樹木が空港法の制限に抵触する問題が2008年9月に判明し、翌10月暫定的に滑走路を短くする工事を行う事が決まった為延期する事が決まり、2009年6月4日開港予定が決まりました。しかしながら、立木問題だけではなく、土地の高さも制限に引っ掛かる場所があり解決が難航しており、そのような状況の中で、今回の視察が行われました。
 小松建設所長からは、現状と今までの状況説明がありましたが、難航している中での苦労や苦悩について訴えながら、「空港は平和産業」とし、あくまでも話し合いの解決と言う事を進めているとのことでした。小松所長は富士市の本州製紙で働いていた経験もあり、富士からの視察と言う事で、親近感を持った中で熱く語ってくれました。
(説明する小松所長)(展望台から見える問題の立木)(立木についての資料)

 この立木問題では、県が測量間違いを隠ぺいする為に、木を切ろうとしていると言うようにとられてますが、現況を見れば一目瞭然の状態で、県としては、隠ぺいする事など考えてはなくあくまでも話し合いでの解決を続けてきており、今までの絶対的な空港反対と言う中では進まなかたったとし、起こるべくして起こった問題であると判断はしています。
 現在、地権者の要望は、「木を切る事は知事の辞職」としていますがその判断はあくまでも、知事によるものとしていますが、小松所長は、このことにより、事業認定が覆されてはならないとし、今までも一切の血を流さずに話し合いを進めてきている事に誇りを持ちながら、6月4日の開港に向けて取り組んでいくとしています。
 小松所長は、行政として環境に配慮し、話し合いで解決する事が基本であると考えて進めてきているが、500haの土地利用の難しさは想像を絶するものであり、開かれた行政として取り組んできたつもりであるが理解されない部分は残念であると話してくれました。
 また、新幹線空港駅の接地については、駅設置には4車線の線路が必要となる為、トンネルが多いこと、また、大井川にかかる部分があるなど、経費がかかる為に、現状では要望が出されてはいるが、難しいとされています。
 富士山静岡空港の現段階での考え方は、空港までのアクセスは車主体であると考え、2000台の駐車場は無料としています。東名を使って富士からは、60分、浜松からは50分とし、新東名が開通すればさらに交通アクセスの利便性は上がるとしています。
 色々な諸問題はあるとしても、6月4日に開港する以上、県民として、いかに利用して行くかをしっかり、考えなければいけないと思っています。