岳南電車について考える!

CIMG4007富士岳南地域まちを考える会の例会での富士市の公共交通を考える勉強会において、公共交通の富士市の取り組みと岳南電車の現状と今後の展望について、都市計画課より説明を聞かせて貰いました。
車社会において、バスや電車を利用しなくなった現状では公共交通の取り組みや岳南電車についての現状や展望については、特に車利用者や岳南電車と関係のない地域の人達にとってはあまり知られていないと言うか関心が薄い事であると感じています。CIMG4011公共交通事態は、モータリゼーションの進行により地方において公共交通はもはやビジネスとして成り立たない状況であり、公共交通を社会資本であると言う定義のもとでは、自治体の適切な関与は必要な事であります。

岳南電車においても、単に高い税金の投入という事だけでの議論でなくしっかりと知って頂いた上で考えなければいけない事が大切であると思っています。勉強会のおいては、都市計画の3人の職員から、パワーポイントを用いて公共交通全般及び地方鉄道の現状、岳南鉄道の現状、存続化支援の考え方、今後の展望として存続の論点、岳南電車の存続の要点が示され、市民、事業者、行政が一体となって支えていく事が重要であると説明後、意見交換がなされました。

CIMG4020その意味では、公共交通の取り組みについて、特に個人的には岳南鉄道沿線に住む議員としては岳南電車についての永続的な存続を考えた時、説明で示された望ましいスキームには考えなければいけない必要性はあると強く感じていますが、岳南電車の存続は今後も、岳南電車を利用しない人も沿線以外の市民の多くの方にも考えて貰いたい事でありますの今回の勉強会は大変良い機会でもあったと思います。

私も勉強会に参加して、あらためて、市の考え方や取組をもっと多くの方に知ってもらう事が大切な事であると感じました。
また、市議会でも政策討論会の開催が予定されていますので、岳南電車については重要な課題であるとらえ、政策討論として取り上げてもらいたいと思っています。

富士市の公共交通を考える!勉強会!

CIMG4004私が所属する富士岳南地域まちを考える会での例会として、前回、市の職員を呼んでの富士市のエネルギーについて学んだ勉強会が非常に好評でありました。
第2弾として、都市計画課職員を招いての富士市の重要課題の一つである公共交通を知りながら、現在、公的支援がなされている岳南電車の在り方についても考える勉強会が開催されます。
現在の車に頼りすぎた生活は、公共交通を衰退させる一方ですが、将来的にも車が運転できない、できなくなる高齢者の交通弱者増加が予想される以上、公共交通施策は一層重要になってくると思います。
私自身、先日、公共交通再生についての視察をしてきたばかりで興味は持っています。また、公共交通の充実は勿論、岳南電車についても考える事は必要であると思っています
会長からも頼まれており、もっと早くお知らせすればよかったのですが、私も告知したと勘違いしていましたので開催当日のお知らせとなってしまいました。

日時:9月3日(水)19~21時
場所:吉原ラクロス2F
内容:テーマ「富士市の公共交通」
講師の都市計画課が説明後、意見交換会
です。
とりあえず間際のお知らせですが・・・申し訳ありません!!
私のブログでは、多分HPリニューアルの関係でブログがまだ読まれていないようですので,当日参加の効果は期待できません。
会長には怒れそうですが、参加者は少なくても内容の濃い勉強会になる事を期待しています。

たま駅長に学ぶ公共交通再生

富士市においての公共交通機関として岳南電車がありますが、小長井市長は来年以降も適切な公的支援の方向性は2月議会最終日に打ち出しています。しかしながら、今後の支援については具体的なものはまだ示されていません。今後の岳南電車の存続については大きな行政課題の一つである事は間違いありません。ただ、地方の公共交通が儲からないのは当たり前と言われています。ではなぜどうやって守るのか。

CIMG3851     その意味で赤字ローカル線の再生を進めている三毛猫のたま駅長の活躍で日本のみならず世界的に有名になった和歌山電鉄貴志川線の視察をしてきました。
貴志川線については、2005年当時、南海電鉄の廃止を表明後、両備グループの岡山電気鉄道が100%出資する「和歌山電鐡株式会社」を設立し、南海電鉄を継承し地域と一体となって活性化に取り組み和歌山電鐡貴志川線の再生の成功に導いています。
CIMG3878(終点貴志駅ではたま駅長が迎えてくれます)
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現在の貴志川線は、両備グループのノウハウを基に、再建案が作られており、その内容としては、
1、スキームを公設民営とすること
2、運営会社は第3セクターでなく100%単独出資すること
3、「運営委員会」と言う組織を作って利用促進に取り組むと言う3原則を軸に、年間5億円を計上していた赤字を年平均で8200万円以内にする案を作って提案されました。貴志川線の鉄道用地は、和歌山市と紀の川市が2億3000万円で南海電鉄から購入しこれを全額和歌山県が全額補助しています。当時は第3セクターでなければ運営できなかったのですが行政が引き取ったものを無償貸与すると言う形で第1種鉄道事業者が運営できる仕組みを作りました。また、運営会社を公募しましたが地元の応募が無く、両備グループがやる事になったいきさつががあります。不可能と思われた貴志川線の鉄道再生が進んでいる事は、たま駅長とユニークなアイデアであると思われがちですが、抜本的なビジネススタイルの変化であります、それは、一番は補助金を公設民営にするというスキームに変えた事であります。欧米では一般にその交通権を確保する手段として「公設民営」「公有民営」と言う形がほとんどで上下分離により、行政と民間の役割分担が行われています。なりたたない地域公共交通において成り立たない固定費を公が分担し、運行経費を民間中心に分担すると言う事が重要なのです。
補助金は企業の運営に補助するスキームで、おまけに赤字補てんだけですから永久に利益の出ない会社になってしまい、基本的に延命だけの結果の終わってしまいます。発展を全く考えられない会社の運営は経営ではありません。

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赤字ローカル線から「地域の宝」へ地域が一体となって希望ある存続を続ける「日本一心豊かなローカル線をつくる」としたたま駅長から学ぶ公共交通再生には学ぶべき事が多くありました。

今回、改めて岳南電車への補助金だけの公的支援だけのスキームについては考えなければいけない時が来ている事は強く感じました。