日本国憲法の施行から66年目を迎えた中での憲法記念日。
現在、国の形にも関わる憲法改正について各メディアは大きく取り上げられており、憲法記念日にあたり、全国各地においては憲法論議がなされています。
富士市においても、憲法改正を考える市民の会による5,3憲法講演会が開催されました。
演題は「誇りある日本を築くために 尖閣の現状と日本の防衛・憲法を考える」講師は改憲論者の潮匡人氏です。
私も憲法記念日でありますので、更なる理解と知識を深めるためにも参加させて頂きました。
潮氏が訴える一番の憲法改正の必要性としては、北朝鮮を含む中国との緊張感が増す中で、今すぐできる日本政府の政策転換は集団的自衛権に踏み切る事で、いざとなったらアメリカと一緒になって戦うと言う姿勢を鮮明にする事であり、その為の集団的自衛権の行使をする為には憲法改正をしなければならないとしています。今のままでの後方支援では例えばかってのインド洋においても油や水の供給は許されても、武器や弾薬の供給はできない、それをすると集団的自衛権の行使に当たり憲法違反になってしまいます。日本の自衛隊は他国の軍事的な援助が出来ない状況は日本の自衛隊の存在意義が問われており、外交上も対等に交渉が出来ない不利益な状態でもあります。日本が尖閣を守る上でも、安全保障を考えた上でも、潮氏は集団的自衛権の行使と憲法改正は待ったなしであるとしています。
(マスコミに誘導されてはいけないと言っていました)
また、集団的自衛権の行使は倫理的な問題と捉え、誇りある国であるとするならば、集団的自衛権は行使しなければならないとしています。改憲論は現実主義で護憲論は理想論であり、それぞれに価値観が違うのでいつまで話しても平行線で意味がないとしています。改憲論としてルターの言葉を引用すれば、「自分を守るために武器を使ってはいけないが他人を守る為に正義の為だったら戦うべきだと」この考え方が集団的自衛権の行使であるとしています。ですから、誇りある日本を掲げるならば、世界の常識からしても、集団的自衛権の行使は不可欠な事であり、今それぞれの政党が憲法について語っていますが、憲法改正の歩みが止まらない事を願うとしていました。防衛庁、自衛隊に携わった中での国防の観点からも含めた上での集団的自衛権の行使を中心とした話でもありました。
憲法改正については、各政党が地に足の着いた議論はしてもらいたいと思っていますし、一番求められている事は国民にしっかりとした理解をさせて欲しいと感じます。
ただ、理想では国は守れないのが現実であると思っています。
なんであり、憲法記念日に憲法について考える機会を頂けたことは有意義でした