「まちが人を育てる」と言う事

憧れのまち「富士宮」をめざし、寝ても覚めてもまちづくりを進める、富士宮市の割烹旅館小川荘の小川登志子氏の講演を聞いてきました。

私も以前、商工会議所や法人会等で一緒に活動を通して接する機会は多かったのですが、改めて彼女の講師紹介を見て、経歴ややってきている事の多さには驚きました。
スーパーオカミンダ代表 富士宮観光協会副会長、富士宮にじます学会会長、富士宮市地域再生総合研究機構理事、筆楽宴宴長、きものde宮実行委員会代表、富士宮御座識事務局長、富士宮旅館組合副組合長、元岳南法人会青年部会長、元富士宮商工会議所青年部会長等々。
今は押しも押されぬ自他ともに認める富士宮のまちづくりの仕掛け人となった小川さんですが、自分でもこれだけ様々な事に携わると思っていなかったようです。
彼女を発掘したのは商店街、後押しをしたのは富士宮焼きそば学会の渡邊英彦氏、市役所職員、観光協会の宮崎会長だそうです。彼女は渡邊氏に教えを乞いながら、渡邊氏一流のオヤジギャグを利用したストーリーがある面白いネーミングを付け、マスコミがネタとして拾ってくれる富士宮方式をフルに活かし、富士宮の焼きそばの後の地域ブランドを行政や観光協会と共に畳み掛けるように仕掛けています。
彼女が言うには、地域ブランドとして富士のつけナポリタンを否定する訳でなないのですが、皆が昔から食べている物ではないので焼きそばと違い、育ち難いのでないかと指摘していました。と言うのも、観光客が来た時に、市民が全員食べた事が無いのは観光客がリピーターになるのは難しく、話題となってもどこかの企業がついているのではないかと思われやすい。改めて地域の食とは何かと考えた時、一つには富士市の人達は焼肉をすごく食べている事を聞いていますので、焼き肉も面白い素材になるのではないのでしょうかと言う提案を頂きました。
思わず、「なるほど」と思ってしまいます。
ただ、そのような意見はあるとしても富士市としてもつけナポリタンの取り組みを進めている以上、つけナポリタンはつけナポリタンとして、しっかりとした富士市のブランドとして確立はさせてほしいです。
(今は万年筆とインクを使っての筆楽宴活動に力を入れているそうです)

自分の経験を通して、まちづくりは、どういう人間を育てていくか、どういう人間に育っていくのか、それが「まちが人を育てる」という事である言っていました。
焼きそば学会の渡邊氏と同様、富士宮のまちづくりを引っ張っている小川さんは輝いて見えました。