昨年、政府の戸別所得補償の導入により、農業基盤整備事業費の大幅削減となる事となり、富士農林所管内の予算が削られる恐れがあるとして、意見交換会が開催されましたが、TPPへの参加に対して不透明な農業情勢でもあり不安を抱えたまま、本年度も同様に、富士農林事務所管内の平成23年度農業農村整備事業の現状と課題についての土地改良区の役員さんを始めとする各種団体との意見交換会が開催され、防災対策としての意見を言う為に地元代表として参加してきました。
東部地域の水害対策の一つとして、平成13年より進められている江尾江川の湛水防除事業があります。
(11月18日の調整池の工事現場)
この事については何度も議会で取り上げ、現在の進捗率は、71,7%まで来ています。昨年、事業費削減と言う話もあり、湛水防除と言う位置づけはあるものの、家屋への被害や道路冠水が起きる状況においては、地域の浸水被害軽減対策として、「生命や財産」を守る事は何よりも優先するべきである事業として捉え、事業の遅滞や廃止という事は断じてならないという事を主張してきました。
本年に関しましても、概要説明を受けた後、厳しい財政状況は理解しながらも、江尾江川の調整池に関して、来年の雨期前の供用開始を何としても進めて頂きたい事、また、万騎沢下流東側排水機場ポンプ設置の早期着工をお願いしました。(地元議員しての私の役割でもあります)
基盤整備局の小松局長より、タイの状況を見ると水田の遊水機能があったのにも拘らず、極端な開発による貯留機能をさせ無くしてしまっているのは、水浸しになるのは当たり前であり、政治の責任でもある。農地の広域的機能を守りながら、開発は進めるべき事であり、治水の重要性は充分認識した上で防災としても対応をしていくと言う見解を聞き安心しました。
その他の管内事業としても、沼川放水路の排水樋門、ゲートの整備、潤井川の排水樋門設置、愛鷹農道整備事業が挙げられていましたが、どの事業にしても、農業基盤だけの意味合いではありませんので、何としても進めなければいけない事業であります。
地元県議には頑張って頂き、来年度の予算獲得をぜひお願いしたい事でもあります。
特に出席してくれていた東部地区地元県議には期待しています。