キャリア教育については、何度かブログでも掲載していますが、他の自治体での取り組みを勉強してきました。
暑かったけど、無理して行った甲斐がありました。
キャリア教育とは、現代の若者が職場や社会に出る全段階において、自分の能力についての理解、あるいは社会と自分との関わり、将来に対する目標を明確にする為にも、早い段階より「働く事」に触れ、職業意識を育む教育であり、未来を担う子供たちに非常に必要な事であります。
(第1回説明会パンフレット)
来年スタートする富士市立高校では、キャリア教育を1つの目玉としようしている事は、先日開催された学校説明でも分かりました。しかしながら、今までも、商業高校では、インターンシップはやっていたようですが、どちらかと言えば、形だけであり、受け入れる側(企業側)も真剣見が無い事は担当者から伺っていました。その中での、今回の富士市立高校の転換を契機に、本物のキャリア教育を推進していく上で、しっかりとした課題を分析し、今後、市立高校だけの事ではなく、富士市独自のキャリア教育のモデルを作り上げていく必要性を感じています。
瀬戸市でのキャリア教育は、商工会議所が平成17年から19年にかけて経済産業省の委託を受けて「民間自立・民間活用型キャリア教育プロジェクト」を立ち上げ、団体、企業、市民、学校、児童、生徒、行政の参画の下、瀬戸キャリア教育推進協議会を設立して独自に「せとがまるっと せんせいになるとき」というキャリア教育支援事業をまちぐるみで進められています。
(杉山会長のキャリア教育の基本とは、「必要な体験を、必要な時にやる」でした)
今回、そのキャリア教育推進協議会の杉山会長にレクチャーを受けてきました。杉山会長は食品包材に関しては、国内でも有名な富士特殊紙業株式会社との社長でもあり、商工会議所の副会頭を務めています。会長は大変穏やかな喋りをしているのですが、この事業に関わり、企業が生き残る為には人づくりは必須な事で、キャリア教育事業は10年取りかかるのが遅かったと悔やんでいましたが、その遅れを取り戻すためにも少なくともこの事業を最低10年はやり続けると言うキャリア教育に対しての熱い物を感じました。また、財政的な支援としての市が関わり、瀬戸市産業課商業金融係長の柴田氏より説明を受けました。
(全市的な組織図)
今回大きな収穫は、キャリア教育は教育委員会だけでは無く、産業支援と言う側面の大切さは理解ができ、キャリア教育を円滑に進めていく上で、組織化は必要であり、その組織の運営や財政面については大変勉強になりました。
キャリア教育は、今までも議会でも取り上げられており、私自身も勉強会や職業講和に参加し、一定の理解はしているつもりでしたが、何かが足りないと感じていました。
今後、富士市においてのキャリア教育を進めていく上でも、コーディネーターの存在及び育成が急務であると実感しました。
(杉山社長の本社前にて)
現場に行って分かる事はあります。
やはり「100聞は1見にしかず」です。