通信生が少なくなっている訳は、

 美容師を養成する高山ビューティーアドバンス専門学校の通信課程の入学式及び卒業式に来賓として参加してきました。本年度の卒業生が20名と例年なみですが、入学生は16人と例年より少なめです。景気が悪ければ反って、働きながら資格を取る人は増えると思うのですが、減っているその訳とは・・・

美容師になる為の通信課程は学校と組合加入の美容院が連携した中で、多少大変ではありますが、3年間美容室で働きながら国家資格の取得を目指して勉強して行きます。そのような意味では、実践も学びながら、プロとしての資格をとれ、より早く社会に適応できる面では大きなメリットが有ります。でも、なぜ、そのメリットがある通信課程の生徒が減っているのか疑問に感じました。
 それは、美容室も経営が厳しくなってきている状況では、人を育てると言う余裕も少なくなってきており、通信課程に通う生徒を受け入れる場所が減ってきてしまったと言う事のようです。実際、美容室としても、スタッフ採用は専門学校で資格を取得してきた人を採用した方(中間生と言います)が即戦力として使える訳で、通信課程で資格を取得するまでの3年間は小さな美容室では受け入れる事が出来ないそうです。つまり、通信生の受け入れ場所が少ないという事です。

そのような意味では、通信課程に入学できた生徒さんは受け入れ先が有り、ある意味選ばれた生徒なのかもしれません。
景気が低迷する中では、人を育てると言う事は、大変になってきており、美容業界も人を育てる上での支援も必要になってきているようです。また、美容組合離れも進み、新たに組合に加入する人達も減っているそうです。
(三浦支部長からの熱い挨拶)

来賓で挨拶をした美容組合の三浦支部長はこの学校の卒業生でもありますが、市内に美容室を3店経営しています。この職種について、頑張れば、不況であろうと関係なく、元気であればいつまでも仕事ができると激励をしていました。やはり、成功者が言う言葉には、力が有ります。三浦支部長が成功の秘訣を語ってくれましたが、「続けること」だそうです。
(答辞を読む卒業生代表)

入学した方は、途中であきらめる事無く、投げ出さずに3年間頑張ってもらいたい事と、卒業生には、3年間努力してきたことを無駄にせず、それぞれの夢を叶えていく事を、私も心から期待せずにはいられません。
9月とはいえ残暑厳しい入学式と卒業式でしたが、新たな門出に改めてお祝い申し上げます。
おめでとうございます。