「根方づくし」は根方街道の唄

先日ある会合で須津の増川に住んでいると言った際に、「議員の家は根方街道沿いかい?」と聞かれ、「そうです」と答えると「じゃあ、根方づくしはわかるかい?」と聞かれ「知りません」と答えると富士市の郷土史に詳しい方から、根方街道についての話が聞けました。根方街道は、明治9年地租改正の時に幅員を拡張し、その後、明治32年に吉原・沼津間が改良道路に指定され完成したのは明治42年だそうです。この根方街道の完成を喜び、浮島地区はじめ、沿道の住民がどのように受け止めていたかを表す、当時流行したのが「根方づくし」であると教えてもらいました。 私は知らなかった「根方づくし」はこのような唄でもあります。 CIMG9855
根方づくし
吉原本町あとにして 水の清きは今泉 原田 宇東川 滝川よ 比奈の娘の  おいろけないのにわしゃ惚れた わしのかかあはほんだしよ 富士岡一本だきしめて 中里仲好く暮しましょう 神谷仏に願をかけ 増川 江の尾は境えます 恋の新田情の船津をあとにして 米のやりとりゃ石川よ 石川 平沼 井出 根古屋 根古屋のお城をあとにして 青野柳沢夢の間に おや(鳥谷)という間に日が暮れて 東原の明けるころ 椎路 沢田か熊堂へ そのまた向こうが岡の宮 そのまた向こうが下土狩 そのまた向こうが 三島女郎衆はノーエ   (あとは農兵節を続ける)
根方街道の歴史を垣間見ることができる唄を教えて頂き、勉強になりました。
根方街道は地域の主要道路として県道指定されての整備がされています。現在、車の量も多く、道路が狭くて危険個所もありますので、今後も課題解決に向けて根方街道の整備を県へ強く要望していき、沿道に住む人にとって安全・安心な道路にしたいです。