通天閣とあいりん地区


 大阪の住吉大社へ厄除けのお祓いに行ってきたのですが、途中、大阪のシンボルタワー・通天閣を見によりました。通天閣に通じるジャンジャン商店街には、あちらこちらに通天閣の守り神のビリケンが飾られ、串揚げ屋、すし屋、てっさ屋さん等多くの食べ物屋さんが連ねています。
 また、将棋文化があるのか、随所で将棋を打っている光景を目にする事ができます。

(ジャンジャン商店街) (ビリケン神様の前で) (串揚げを付けるタレ)

 道路には露天商も多く商売になっているのか不思議ではありましたが、一種独特の雰囲気を感じつつ、これが大阪なのかと思いながら、通天閣の上までいっていきました。お祭りのようなまちなかで、名物の2度付けをしてはいけない串揚げ(タレはお店によって味が違うそうですが)を堪能し、住吉大社へ行く為にJR新今宮駅に向かったのですが、途中から、だんだん道路にはごみが落ちており、変な匂いがしだし、安い宿泊施設が目につきはじめました。
 JR新今宮駅を利用しなければならなかった為にあいりん地区に来てしまったのですが、駅に近付くにつれ、道を歩いていくと、なんか怪しささえも感じてきます。ふと見るとあいりんの職安があり、「アーここがあの有名なあいりん地区の職安か」と思いましたが、職安の下には多くの人が溢れており更に異様な雰囲気がしました。
あいりん地区には路上生活者が数多く居住し、約20haの面積に3万人の人口があると言われています。そのため治安が悪いとされている地域でもあります。JR新今宮駅の北は通天閣・新世界・でんでんタウン・フェスティバルゲート・スパワールドが立ち並ぶ観光地的な町並でありますが、南のあいりん地区では路上生活者が昼間から寝ていたり、日雇労働者向けの簡易宿所(ドヤ)が密集するなどしています。また、生活保護も急増しているのは、支援活動があるなど生活しやすいためであるとされていますが、保護目的で移住する人や、他の自治体窓口で大阪までの片道の電車賃をもらい移住する人もいるなど、本来他の自治体が負担すべき生活保護費を事実上大阪市が負担しており、大阪市の生活保護費の増大・財政難の原因となっているそうです。
 通天閣からJR新今宮駅まで歩いてきたのですが、大阪文化を感じながら、大阪の光と影の部分を垣間見る事ができました。

 大阪には、日曜から行ってたのですが公務ではない珍道中でもありましたので続きはおいおい掲載します。