杉尾パパの「これからの日本」

娘の通う学校の保護者でもあった杉尾パパこと、TBSテレビ報道局 解説 専門記者室長杉尾秀哉氏の「これからの日本〜テレビ体験記と皆さんに期待する事」と題した講演会を娘の父の日参観で聞く事が出来ました。

私も議員と言う立場上、やはり、「これからの日本」がどの様になるか気になる所です。1時間30分の講演でしたが、「日本がどうなるのか」という本題に入る前に、講演場所が学校という事であったのか、副題の部分にかなりの時間を割いて、自分が何を志して仕事をしてきたのか、また、30年間報道の仕事しながらどのように感じてきたのか、そして娘を含む子供達に何を伝えたいかという事をじっくり話してくれました。
内容としては、報道と言う仕事上、社会で起こるさまざまの場面に居合わせる事が出来た中で、印象に残る場面としては、1983年のホテルニュージャパンの火災現場・1985年の日航ジャンボ墜落事故・1995年阪神淡路大地震・地下鉄サリン事件とありますがどの現場においても死が向い合せにあり、その凄惨な現場独特の匂いはテレビでは表現できない報道の難しさ、特に自分の思い出深い土地での震災は、中継をしながら仕事ではあるものの涙が止まらなかった思い出を話してくれました。また、世界40カ国以上の訪問をしていますが、その中には、カンボジア、パレスチナ、北朝鮮、イラクもあります。
仕事を通じて感じたのは、「人の生死は紙一重である」とし、いつ何が起きても驚かない。明日の運命は分からない。だから、一日一日を最善を尽くして生きる。と言う事。
メディアの仕事をする中では、少数意見を活かす。弱者に光をあてたい。強者の論理が成り立たなく少数意見にも正しい事もある事。
テレビとは森羅万象を取り扱う仕事であるとしていました。
また、子供達には、どういう仕事に就くか解らないが、今やっている事は必ず後で役立ち、つまらないかもしれないが無意味な勉強は無いし、やっている事には1つも無意味な事は無く、その蓄えた知識や人間関係が重要でその引き出しを多く持つ事が大切であり、その為には色々な経験をしてもらいたいと本題の「これからの日本」はいつ話になるのかと不安になるくらい熱く語っていました。

本題の「これからの日本」についても時間をオーバーしながら話してくれましたが、価値観や豊かさの変換がおきている中での日本は衰退国家に進んでいるのかと言う事には、大転換期の3つの矛盾を挙げ、今までの成功体験にすがるべきでは無く、日本をリセットし、チャレンジ精神を持った若い人達に期待したいとしていました。
 多くの話題がありましたが、その中での1つとして、普天間の事に関しては、あのまま現行案でやるべきであったとし、自民党の事を引き継いだ中で自分達の本来、目指すべき事をしなければいけなかった点を挙げ、もうすでに鳩山・小沢の時代ではないと感じていると言う意見には肯けました。
政治も改めてリセットが必要なのかもしれません。

話す引き出しが多いのか、多少早口でしたが、勉強になりました。