2月議会で救急医療情報キットの導入を。

平成22年2月議会(3月10日午前10時登壇)において、

「救急需要の増加に対しての消防と医療の連携について」
を取り上げました。

平成21年度の富士市の救急出動件数は、8198件搬送人員は7814人、前年に比べ、出動件数で155件、搬送人員で97人と年々増加傾向にあります。それに伴い、救急車の到着時間や病院までの到着時間は延び始めているのが現状です。そのような中では、救急搬送・受け入れについては、重要な課題であり、その取り組みは進めなければいけません。
ただ、救急医療の対応策はやはり、医療機関の充実であり、医師不足の解消につきるのですが、市立病院においても急激な改善が難しいとされています。
しかしながら、高齢化は進みまた、1人暮らしや疾病構造の変化は不安は増し、もしもの時に、搬送や受け入りに対して、しっかりとした情報伝達ができないと更に時間が取られてしまいます。
そのような中で、考えらる対応策として今回一番力を入れたのは、「救急情報医療キット」の導入でした。

高齢者や障害者等に救急時のもしもの時の情報伝達の解決ツールとして、「救急医療情報キット」があります。私も会派の視察で浦添市に行った時にこれを知りましたが、
救急情報医療キットとは
高齢者や障害者等の安全安心を確保する事を目的に「かかりつけ医」「薬剤情報提供書(写し)「持病」などの医療情報や「診察券(写し)」「健康保険証(写し)」等の情報を専用の容器に入れ、自宅に保管しておくことで、万一の救急時に備えるものです。管理方法としては、どの家にもある、冷蔵庫に保管し、もしもの時にわかるように冷蔵庫や玄関にステッカーを張ります。
ステッカーに使われているマークは、「Star of Life]−生命の星と言われる、世界標準の救命救急活動のシンボルマークを使っています。

既に、この救急情報医療キットは港区を始め、「キット安心」「命のバトン」「安心は冷蔵庫から」として多くの自治体で導入が始まり始めています。    (命のバトンの実物)
                            

富士市では、大淵地区でこれと似たような形の安心カードを配布していますが、市の事業ではありません。
私は、自分の母が倒れた時に、感じてた対応がスムーズにできなかった事に対して、この情報ツールがあればもう少し違う対応ができていたのではないかと悔やまれます。その意味もあり、何としても市で導入を図りたかったのですが、課題もあるとする中で、災害時支援計画としての取り組みの他救急医療としての取り組みを前向きに検討との答弁でもありましたが、すぐにという訳にはいきませんでした。(それで良しとしなければいけませんが・・・)

(民生委員さんを始めとする地域、医師会、病院、消防の連携は必要なシステムです)

 私は、限られた医療資源を適切に配分する為にも、「救急情報医療キット」を使い、救急や医療についての市民意識の向上を図る上でも、また、救急業務の体制作りのシステムとしても必要なものだと思っていますので、問題点や課題を解決した中で、市では早急の導入を進めるべきだと思っています。

(情報医療キットについては平成22年3月11日富士ニュースで大きく取り上げられました)

今回の質問において、富士市のおいて、必要とされる人たちの冷蔵庫に「救急医療情報セット」(命のバトン)が置かれる日は近いと信じています。