労働事故をなくすために

 年末年始にかけて、これから仕事が忙しくなる時期。企業においても、4月に入社した新人も作業に馴れ始めた頃になってきています。この「慣れ」が安全を軽視し、事故・災害を発生させる要因となっています。
労働者の安全と健康はかけがえのないものであります。

 
私の仕事では、あまり労働災害と言う事については縁がありませんが、労働事故をなくし安心・安全な職場を築く話を富士労働基準監督署の佐藤第2課長から聞く事ができました。

静岡労働局でも、平成20年度〜24年度まで「第11次労働災害防止推進計画」がすべての労働者が「安全であること、健康であること」を実感できる職場の実現を目指してを目標に推進されてます。
計画の目標として
*死亡者数について平成24年において40人以下とすること
*死傷者数について、平成24年において4000人以下とすること
*労働者の健康確保対策を推進し定期健康診断における有所見率の着実な減少を図ること
としています。
平成18年死亡者数52名死傷者数4983名
平成19年死亡者数48名死傷者数5038名です。
(仕事中の死亡者の多さにはびっくりしています)
平成24年までに目標を達成させる為に、重点対策を進めていくそうですが、実際問題として、安全に対しての特効薬がないのが現実だそうです。災害事例も聞きましたが、仕事中に死ぬような災害にあわぬよう、自分自身も十分気をつける事は当然ですが、安全管理担当者は作業をしている人の心理を理解することが重要である事もよくわかりました。

 ちなみに労災で、うつは認定されるのか、疑問におもっていましたが、うつは総合的な原因で生じるという事で、職場の環境が原因として認定しにくいとされていました。でも、最近、うつで自殺して労災として認められた判例があると言う事です。

 帰りがけに富士山ナンバーの車を見かけちょっと嬉しかったです。(その内珍しくはなくなると思いますが)また、沼津線を走っていると街路樹の葉が枯れ、風で舞い始めていました。季節が秋から冬に向かっている事を車から感じました