須津地区の生涯学習の総会があり、出席し、帰って来ました。生涯学習は、自分が学びたい事を、続ける事ですが、義務教育である、学校教育が、今、変わろうとしています。
「ゆとり教育」の名の基に、授業時間や単元が減らされてきた経緯にストップがかかりました。
平成21年4月から、「ゆとり教育」路線から転換した、幼稚園、小学校、中学校で新しい教育内容、学習指導要綱がかわります。いわゆる、脱ゆとり指導要領としていますが、あくまでも「詰め込み教育」の転換ではなく、学習を充実する為に行うものと説明しています。
本日の新聞にも、一面に小5で台形の面積を教えるとか中3でイオンの復活と報道されていました。
新しい学習指導要領では「生きる力」をよりいっそう育む事を目指していますが、学力低下の懸念の高まりから、学習内容を増やし、「ゆとり教育」からの路線変更を約30年ぶりにし、授業時間数も増加させました。
変化の激しいこれからの社会を生きる子どもたちには、[生きる力]、[確かな学力]を育むことが必要ですと説明をされていますが、その為に、授業時間数の増加は、今まで、指導内容の削減しか経験してこなかった先生にとっては、ただでさえ消化しきれていない職務に明らかに負担がかかるとされています。「生きる力」と「確かな学力」という移行には、現場サイドでは、混乱が予想されます。移行に伴いしっかりした、教員の条件環境整備を整えなければ、移行してもうまくいかないように思われます。
生徒にも父兄に不安が生じないような、説明も、今後しっかり進めて頂きたいと思っています。制度が変わる事の説明や理解がなされないまま、導入と言う事で、保険や税率などあちらこちらで不満が噴出しています。教育については、未来の財産を育てる大事な事柄ですので、ぜひとも、慎重にしっかりした形をお願いしたいものです。
本日の総会でも、小学校の校長先生が、子供は、未来からの留学生といっていました。しっかり、社会全体でも「生きる力」を育めるよう取り組まなければいけません。