「100聞は1見にしかず」、視察を終えて

行く前から桜もまだ咲いていない位寒いと脅かされていたのですが、予想通り北海道はこちらに比べ大分寒かったです。視察を終え、土曜の夜に戻ってきましたが、気温差が10度以上と体がおかしくなりそうです。

現在、札幌駅前は、地下通路工事が行われており、それに伴い地上部の姿も大きく変わろうとしています。歩道は広がり、逆に車線が3車線から2車線に削られていますが、この事は自動車優先では無い、人が安全でそして快適に歩ける都心づくりに舵を切ったようです。また、地下通路の開通は2011年で札幌駅とJRタワーは大通りエリアと地下で直結され天候や信号に左右されず歩行者の自由な行き来が可能になります。
視察については、連休後の3日間であり疲れましたが、1日目は190万人の大都市でもある札幌での行政視察として市役所での市民自治の推進として、まちづくりセンターの地域自主運営化の取組みのヒアリング後、実際にその取り組みを行っている元町まちづくり協議会へ出かけ現場視察をしながら、運営者の島田会長他職員の生の声を聞く事ができました。
2日目以降は場所を移し、夕張市において、ちょうど私が議員になる平成19年だったと思いますが、市としては初めての財政再建団体の指定を受けました。この事は、夕張メロンでも有名な市としての知名度もあり大きな衝撃が全国にもたらされました。炭鉱の町として栄華を極め、国のエネルギー施策の変換と共に衰退し、「炭鉱から観光へ」と大幅な転換を行いましたが、箱モノ行政のつけが大きな負担となり、財政破綻に陥りました。今、夕張市は今後17年かけて毎年20億の借金を返しながら国の管理で財政の立て直しを図って行きます。破綻に至るまでの経緯や今の残された施設を始めとする生々しい現状を把握させて貰いましたが、炭鉱の町と言う特異な市での出来事と片づけるのではなく、富士市においても今後、産業都市として構造変化が求められている状況下の中で、行財政のチェック機関としての議員の役割の重要性の再確認が出来、有意義な視察でもありました。まさしく「100聞は1見にしかず」です。
視察報告は詳細に致しますので、まずは無事帰ってきた中での、ご報告までを・・・・