簡易水道統合問題

 

 私の住む地域は市上水道での接続ではなく、簡易水道での水道事業を行っている地域でもあります。地域防災の日に改めて、増川・江尾地区簡易水道施設を改めて確認をさせて頂きました。

富士市の水道は平成20年3月31日の上水道の普及率が富士上水道で89.7%、富士川上水道が98.5%、簡易水道が富士上水道で9.8%という状況であり、1人1日の平均給水量が、富士上水道では357リットル、富士川上水道では346リットルを使用しています。市での統合計画では平成32年をめどに進めているのですが統合が終了するまでは10年以上の長い年月を要します。
 簡易水道の統合問題は、以前にも議会で災害時においての水道はどの様になるかと言う点で取り上げましたが、一たび大きな災害が起これば簡易水道の多くは40年以上経過している中で老朽化した水道管は壊滅的な状況になる事は考えられます。それと同時に役員の老齢化による選出が難しなっている事を考えると早急に統合は求められている事でもあります。本年4月には官網図を提出してあり、市と協議の上で進めていくのですが、やはり大きな問題としては、統合をするにあたり莫大な費用を要し、当地区おいても3億5千万円の概算事業費が出されており、資金不足を補い統合を進める上では1戸当たりの30万以上の負担が掛かるとしています。その為には水道料金を上げ、少しでもお金を蓄えると言う事も考えている訳ですが、私は早期に進める為には市で起債事業としての取り組みも視野に入れての検討も考えて行かないと進まないのではとも思っている地域の大きな問題でもあります。
 

防災訓練においても、震度7以上の災害が起きた時には、1つの井戸1つの配水地から供給されている状況は、災害時には施設の崩壊により、渇水し給水活動に支障をきたし復旧には多額の費用と時間が掛かる現状を説明した上で、地域住民が理解をしてもらい、役員さんと共に早期に統合推進に取り組みたいという話を致しました。
 水道は安全・安心のまちにおいて日常生活に欠かせないライフラインであり、簡易水道の施設を確認しながら、当たり前の様に蛇口をひねれば水が出ると言う事が出来なくなったらどの様になるのかを考えると、統合は真剣に取り組まなければいけない課題であると思っています。