LNGを含む火力発電所誘致の可能性は?

川崎にある「クリーン発電で豊かな未来へ」を目指す、川崎天然ガス発電[株]では、クリーンな天然ガスを燃料にして、約84,7万kw(福島原発1基分相当)を発電し、特定規模電気事業者等へ供給しています。
以前議会でも原発に頼らず、電力確保として富士市へのLNG発電の誘致も取り上げられていましたが、改めてその可能性も含め視察をしてきました。

まず、天然ガス(LNG)の特徴は
*LNGは天然ガスをマイナス162度で液化させたもの
・気体の状態に比べて体積は600分の1
・輸送や貯蔵の効率が高い
*LNGは無職、無臭の液体
・硫黄分を含まずクリーンな燃焼
・2酸化炭素の発生量も石油や石炭に比べ大幅に少ない
*天然ガスは世界各地において豊富な埋蔵量
・長期契約で価格変動を抑え、安定供給
・可採年数は石油50年に対し、天然ガスは約63年
・天然ガスの確認埋蔵量早く187,5兆㎥、消費量は約3兆㎥
・日本のLNG輸入量は約、6,635t世界最大の約35%
・非在来型ガスのシェールガスなどの開発が米国などで加速
・既存のコールベットメタン、タイトガスなども開発が拡大
・非在来型ガスを加えると可採年数250年以上
と安心で安定的な発電システムとして天然ガス(LNG)が向いている事が挙げらています。
川崎ガス天然ガス発電株式会社では、天然ガスを燃料とするガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインサイクル方式の発電により、従来システムに比べ大幅な熱効率アップが図られていました。

また、生活環境に配慮されており、騒音発生についても、防音壁などで遮断され、ほとんど音も聞こえてこない状況は確認できました。
現在、ここで産み出される約84,7万kW電力は、およそ30万戸分をカバーできると説明がありましたので、富士、富士宮、沼津をカバーできる発電所でもあります。

日本製紙縮小に伴い空地利用としての、自治体での電力の安定供給を考えたら、以前碧南火力発電所も視察しましたが、LNGを含む火力発電所誘致は大いにありの話であると感じます。
また、視察場所とは直接関係ありませんが、東電の電力値上げにより、富士市の水道は動力費の比率が高いために、負担が大きくなることを考えると特定電気事業者からの安価な電気購入も今後考えなければいけない課題でもあり、東電以外の電力確保も視野に入れた施策は進めるべき事であると思っています。