1.「富士山がある工場夜景都市としての全国発信について」
2、「東部地域の水害対策においての沼川河川整備計画の現状と展望について」
お許しを頂きましたので私は先に通告してある、「富士山がある工場夜景都市としての全国発信について」と「東部地域の水害対策においての沼川河川整備計画の現状と展望について」の2項目を質問いたします。
まず、全国的にブームとなっている夜景観光がありますが、日本は世界で最も夜景に恵まれた国と言われています。島国である日本は地理的、地形的条件により街と港と山が複雑に入り組んでいる所も多く、地域ごとに特徴ある夜景を眺める事ができます。夜景観賞は、人々に感動と思い出を残してくれます。日本は多くの夜景観賞地が存在し、それらの情報はあらゆるメディアで見られるようになりました。現在ではテレビや書店で売られる情報誌だけでなくインターネットを通してもものすごい多くの情報が発信されています。夜景情報サイトは無数に存在しており、その数も膨大であります。夜景について考え方も変わってきていますが、近年その中でも工場夜景が脚光をあびています。排煙や排水、匂いや騒音など工場はどちらかと言えば美しさと対照的に捉われてきましたが、メタリックやパイプがある構造物としての価値は高く、鑑賞の対象として注目をされています。その工場が夜の闇の中では他の夜景に顔負けの幻想的な姿が更に注目され始めています。その工場夜景を観光資源として取り組む産業都市として、北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市、山口県周南市が現在「5大工場夜景都市」と言われています。その5大工場夜景都市において、工場夜景観光の振興を図る為に「全国工場夜景サミット」が開催されており、昨年は11月23日に北九州市で開催されましたが、全国的にマスメディアにも取り上げられ情報発信としては大変効果の高いイベントと言えます。全国屈指の紙のまちでもある産業都市として栄えてきた富士市においても市内に工場夜景群は点在しており、富士山、田子の浦港や岳南電車等とマッチした工場夜景は決して他の工場夜景都市にも引けを取らない工場夜景都市であると思われます。今後の富士市の産業観光の大きな目玉として産業観光に工場夜景をプラスしての宿泊型観光の推進として夜型観光の振興策となりえる可能性があります。
富士市には新富士市観光交流まちづくり計画においての紙まち文化プロジェクトでの紙まち文化エコイメージ発信事業として煙突のライトアップ等や都市活力再生ビジョンのプロモーション強化戦略として産業都市のシティセールスが謳われていますが、まさに富士山同様に工場夜景を富士市の誇るべきシンボルとして捉えるならば、活用しない手はなく、企業との連携を進めての環境整備は勿論ですが、本年度、富士山紙フェアで行われたような煙突へのライトアップを恒常的に行なったり、写真愛好家にとっての工場夜景スポットを示しての市民周知を進めるべきであります。
今後益々工場夜景が全国的に注目される事は期待されていますので、戦略的にも商工会議所、関係企業、観光業者、地域、行政等が一体となった工場夜景都市への取り組みが求められます。
更に、2月12日のロゼシアターで、富士商工会議所青年部の公開例会においてのシンポジウムで小長井市長にも提案があったように先進工場夜景都市である5大工場夜景都市との連携を深め、各自治体の情報を基に各種団体等とも協力しての富士山がある工場夜景都市と育てながら、磨き、市内外に情報発信を大々的に行うべきであると考え以下の質問を致します。
1. 紙まち文化プロジェクト・シティセールス強化プロジェクト等を含め、工場夜景についての研究はどのようになされてきたのでしょうか、工場夜景観光を進めるにあたっての富士市の課題はどの様なものが挙げられるのでしょうか
2. 富士山がきれいに見えるまちとしての賑わいの創出には宿泊観光は求められる事ですが、夜景観光としての工場夜景は観光資源であり「富士山がある工場夜景都市」として積極的に活用、情報発信はすべきであると考えますが如何でしょうか、
3、 工場夜景都市としての環境整備が求められますが如何でしょうか、また、他の先進自治体のように工場夜景都市としての推進組織は必要であると思いますが見解を伺います。
次に2項目目として「東部地域の水害対策においての沼川河川整備計画の現状と展望について」ですが、
富士市の東部地域においては、水害常襲地として名が通っています。私が議員になってからも平成19年の7月14日から15日にかけての台風4号による総雨量364ミリの記録的な大雨により、床上浸水16件、床下浸水69件等々の被害、また、平成20年7月4日の時間雨量112ミリと言う想定外のゲリラ豪雨においても床下浸水等の被害があっています。私自身も、水害対策については今までに、5回議会で取り上げ取り組みを求めてきました。その都度、当局の様々な対応のおかげもあり、幸いな事に最近では大きな被害こそ出ていませんが、抜本的な対策が成されていない事には地域住民としては未だ安心はできていません。ただ、毎年、市は着実に事業を進めてくれており、静岡県でも県営農業農村整備事業としての湛水防除事業の早期供用を進めてきてくれています。と同時に、静岡県では、沼川流域の洪水被害の軽減・解消させるために、河川の利用や貴重な自然環境の保全を考慮した「一級河川富士川水系富士山麓ブロック沼川河川整備計画」を平成24年の5月に策定してくれました。その、沼川整備計画の主要整備河川として大きく4つがが取り挙げられての事業化ですが、東部地域に特に関係する事として江尾江川拡幅工事があります。整備計画での目標及び整備期間が概ね20年間とされていますが、東部地域として早期の江尾江川事業促進は災害時当初より求めている事であります。江尾江川の拡幅事業以外の事業箇所は国のゲリラ豪雨対策として、100ミリ/h安心プランの登録により、整備箇所の早期事業化は期待出来るため、なおさら江尾江川事業促進については強い要望は必要となっています。ただ、富士市側の事業ではありませんが沼川新放水路が出来る事は沼川本川の流量が変わり東部地域の被害軽減に繋がる事であると受け止めていますので東部地域としても沼川新放水路の早期事業は歓迎すべき事であります。また、抜本的な対策として石水門の拡幅である事は将来計画であると説明されていますので、全体の事業促進は望まれます。
県事業でありますが、沼川河川整備計画も2年近く経とうとしている中では現状と今後の展望について確認はしたい事であり以下の質問を致します。
1、東部地域の水害対策の現状をどのように捉えているのでしょうか
2、沼川河川整備計画の事業箇所の進捗状況をどのように捉えているのでしょうか
①江尾江川事業の現状をどのように報告を受けているのでしょうか
②100ミリ/h安心プランによっての河川整備計画事業の影響はあるのでしょうか
③沼川新放水路は東部地域の水害軽減策としての効果はどの様に捉えているのでしょうか
をお伺いして、一回目の質問と致します。