1、「富士市自転車等の放置の防止に関する条例施行について」
2、「東部土地改良区内の幹線道路整備の推進について」
お許しを頂きましたので私は先に通告してあります「富士市自転車等の放置の防止に関する条例施行について」と「東部土地改良区内の幹線道路整備の推進について」の2項目を質問いたします。今回の質問に際しては、2項目とも、今まで私が議会で取り上げた質問についての関連でもありますが、市長が今期で勇退することが発表されましたので、市長在任期間も短い中で、もう少し進めて頂きたい思いもあり、あえて再び取り上げた項目でもあります。
まず、1項目目の富士市自転車等の放置の防止に関する条例施行については、近年の地球環境への関心や健康志向の高まりなどにより自転車の利用を促進しようと言う機運は高まっています。また、自転車は環境にやさしく手軽に利用できる乗り物であり、通勤、通学の交通手段としてあるいは買い物、私用の為の交通手段として生活に密着するなど広く親しまれていますが、自転車環境の整備や自転車利用のルールが徹底されていないのも現実で、多くの自治体で自転車施策が取り組まれています。富士市においても今までもJR富士駅周辺での放置自転車問題はあり、議会においてもかねてより取り上げられてきた経緯の中で、いろいろな対策をとってきてくれました。しかし、長年JR富士駅周辺には放置自転車等が置かれている状況があり、駐輪場整備や市や県、警察署と連携し、対策や措置をとっていましたが、長期間の放置自転車に関しては一定の成果を上げることができてはいるものの、日中、また夜間に駐車する自転車等に対しては根本的な解決に至っていないのが実態でありました。また、放置自転車の処分につきましては、富士警察署を通じて連絡を受け、盗難届のないものについては保管場所に移動し、1カ月以内に引き取りの申し出がないものについては廃棄物として処分する旨の公告をいたしており、公告した自転車は富士警察署へ照会をし、所有者が判明した自転車については引き取り通知を送付していました。公告後1カ月以内に引き取りの申し出のない自転車は、処分をしており、放置自転車の処理についても一定の手順で進めるために、処理時間の短縮は難しい状況にありましたので、私は平成20年11月議会で自転車等の放置を防止する条例の制定を求めました。その後、平成23年3月には自転車の適正な利用を促進し、安心・安全で快適な移動の実現をめざし富士市自転車利用総合計画が策定された中で迷惑・放置自転車の規制強化が重要な施策として位置づけられました。そして迷惑駐車や放置自転車の状況を改善するための条例制定に向け平成24年11月パブリックコメント制度による意見募集を実施した後に、議会で条例の審査が成され、平成25年7月1日より、迷惑、放置自転車の規制強化としての富士市自転車等の放置に関する条例が施行された事は、私の要望から、時間は掛かりましたが実現した事に感謝を致しますと共に、条例が制定されたことにより、利用者や関係者の責務、規制の区域設定や規制方法、監視及び撤去方法などの管理体制などを明記することになりましたので、放置自転車の数及び保管台数の減少につながるものと期待ができます。
その上で、条例が施行されたことにより、施行後短い期間ではありますが、懸案事項であった、JR富士駅周辺の歩行者の安心・安全な歩行の妨げや都市景観に対しての効果が表れているのか、また同時に駐輪場が広がった事による相乗効果は上がったかの検証は必要でありその上での改善は求められると共に、環境にやさしいまちづくりを目指すためにも処分方法については放置自転車の撤去増加に伴う資源の有効利用が求められますので以下の質問をします。
1. 条例施行後、撤去台数、取引台数を含めどの様な状況であるのでしょうか、施行上の課題はないのでしょうか
2、放置自転車の処理方法をどのようにしていくのでしょうか、また、レンタサイクル等の再利用は考えられないでしょうか
次に、2項目目として「東部土地改良区内の幹線道路整備の推進について」ですが、この事についても、平成19年の6月議会で「東部地域の活性化とコンパクトシティについて」とした中での1つに、東部地域の道路インフラ整備は求めました。7年近く経った現在も、東部地域の道路整備は、生活者や経済活動をする企業の利便性を図る上での充実は求められていますが、その中でも東西を生活圏におく人達にとって、東部土地改良区内の市道は幹線道路としての利用は増しています。特に、市道吉原浮島線、田中新田中里線、柏原江尾線は工業団地等もあり生活道路としての利用は勿論ですが、田園風景の富士山がきれいに見える場所としても多くの人が訪れる場所となっています。しかし、未だ、雨になると冠水する道路としても不自由をしていますので道路整備としての改良工事は求められてきた事であり、土地改良区内の嵩上げにも注意した上での冠水箇所解消についても議会で取り上げました。議会での市長答弁では前向きなお答えを頂き、行政視察も行なわれ、現在は、段階的な道路整備推進の方向性は示された上で、優先的に継続事業として、江尾から東田子駅へ南北につながる柏原江尾線を平成20年度よりの事業が進められ、水害に強く、歩行者、自転車にやさしい道路を目指し、毎年、着実に道路改良がなされてきていました。目に見える道路改良の事業推進は、地域に住む方々からも早い完成が求められている事です。しかしながら、本年度、税収入減による財源不足の影響により全事務事業総点検が行われ、事業予算がつかなかったことは残念な事でもありましたが、9月議会での補正予算に柏原江尾線の予算が付けられたことは感謝すべき事であります。ただ、事業継続がなされるとは言え、補正での予算は国庫補助でもあり、東部土地改良区内の柏原江尾線は東部地域の利便性向上の為にも早期完成が求められる中では、本年度の当初予算がつかなかった事は継続事業として位置づけが揺らいだこととも捉えられ来年以降も不安でもあります。柏原江尾線の事業完了が今後の他の土地改良区内の幹線道路である田中新田中里線や吉原浮島線の改良事業を進める上でも重要な事であり、安全、安心な生活道路のインフラ整備は東部地域の交流人口増加を促す点はもとより、土地改良区内の観光利用策としての可能性を広げるためにも必要な事として以下の質問をいたします。
1. 本年度の予算の特徴として財源不足の対応の1つとして行われた全事務事業総点検による事業の見直し方針があり、一覧では示されましたが、柏原江尾線はその中には掲載されない現状維持の事業でもあったにもかかわらず事業がなされませんでした。道路整備で現状どおりの事業で行われない事業はどのくらいあったのでしょうか、また、行われない理由はどのようなものであったのでしょうか
2. 江尾柏原線は南北の道路として、JR東田子の浦駅への通学、通勤者にとっても重要な道路であり、早期完成が望まれます見通しについてはどのようなものか
3、土地改良区内の市道整備を進めながらも、自然と共生する地域としてのサイクリングロードとして活用の位置づけをどのように捉えているのでしょうか
以上の2項目についてお伺いして1回目の質問と致します。